恵方詣 恵方 吉方 恵方道
自選句。
恵方へと魔物の金を持ち歩く 益弘
初詣 初参り 初社
自選句。
相識らぬ幾万のかほ初まうで 益弘
日記果つ
自選句。
倖せか余白の多き日記果つ 益弘
行く年 年逝く 年流る 去ぬる年 年送る 年歩む
自選句。
年歩む恐ろしきほどのしづけさで 益弘
掃納
自選句。
大時計の内部の暗き掃納め 益弘
牡丹鍋 猪鍋 山鯨 猪肉
自選句。
猪鍋の煮え立つ比叡颪かな 益弘
雪女 雪女郎
自選句。
雪をんな曲つても曲つても迷路なる 益弘
冬晴 冬日和 冬麗 冬うらら 冬晴るる
自選句。
冬麗のどこかにジャムを煮る香 益弘