2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。 平成の代を見送れる接木かな 益弘
自選句。 切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘
自選句。 月曜の気分はブルー昼蛙 益弘
自選句。 三条に大橋小橋春しぐれ 益弘
自選句。 口開けて口の数だけ燕の子 益弘
自選句。 お通しの酢の物の香や夏近し 益弘
自選句。 ゆく春の渚にのこす砂の城 益弘
自選句。 鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘
自選句。 蝶博士蝶を愛して娶らざる 益弘
自選句。 春風やたまさかに買ふ時刻表 益弘
自選句。 滾ちつつ一期の鮎を上らしむ 益弘
自選句。 USBメモリにしまふ櫻かな 益弘
自選句。 青踏むや寺山修司ポケットに 益弘
自選句。 鄙よりも都会は淋しリラの花 益弘
自選句。 花散るや星の瞬きしきりなる 益弘
自選句。 若すぎる死やつばくろの翻り 益弘
自選句。 青柳や舞妓に出逢ふ小橋の上 益弘
自選句。 都をどり丈高き妓もふえにけり 益弘
自選句。 石鹸玉午後のまろび寝つゞきをり 益弘
自選句。 ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘
自選句。 忌中より忌明淋しき残花かな 益弘
自選句。 根元より御室櫻の盛りかな 益弘
自選句。 母が逝きすぐ父が逝く花筏 益弘
自選句。 一切を水の見てゐし落花かな 益弘
自選句。 カーテンの色変へてみる春愁ひ 益弘
自選句。 草色のもの草に棲み春深し 益弘
自選句。 醍醐水醸して匂ふさくらかな 益弘
自選句。 ひとすぢの朧となりて高瀬川 益弘
自選句。 ほつこりとして鍵善に花の昼 益弘
自選句。 来てみれば果して散れる山桜 益弘