益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

茂 茂る 茂み 茂し 茂り葉

自選句。落柿舎の柿より茂りはじまりぬ 益弘

胡瓜 胡瓜の花 花胡瓜 胡瓜もぐ

自選句。遍く主はいます胡瓜曲がり初む 益弘

涼し 朝涼 夕涼 晩涼 夜涼 涼風

自選句。すずしさや死ねば原子になる話 益弘

初夏 首夏 孟夏 夏初め

自選句。はつなつの星空浴に君の星 益弘

夜店 箱釣 金魚掬ひ

自選句。夜店見てきれいな飴を買ひしのみ 益弘

海月 水母 鰹の烏帽子

自選句。東京のネオンを游ぐくらげかな 益弘

薄暑 薄暑光 軽暖 

自選句。ほつこりとして鍵善に夕薄暑 益弘

川床 床 川床涼み 納涼川床 川床料理 川床座敷 貴船川床

自選句。三条も四条も見えて川床涼し 益弘

薔薇 さうび 花ばら 薔薇園 薔薇垣

自選句。美しき独断薔薇は崩れけり 益弘

蕗 蕗の葉 蕗の広葉 蕗畑 秋田蕗 伽羅蕗

自選句。蕗を煮て町家の奥の暗きかな 益弘

虹 朝虹 夕虹 虹の輪 虹の橋 二重虹

自選句。虹消えてゆく東京の早歩き 益弘

夏座敷

自選句。真向ひに如意ヶ岳据う夏座敷 益弘

金魚 和金 琉金 出目金 蘭鋳 獅子頭 金魚田

自選句。かりそめの水に金魚の一世かな 益弘

夏の月 月涼し 梅雨の月

自選句。夏月やふわりと豆腐沈みたる 益弘

泉 泉川 草泉

自選句。嶮にして泉へつゞくけもの道 益弘

葵祭 賀茂祭 賀茂葵 懸葵 かざしぐさ 2

自選句。かげろふの中へ去にゆく賀茂祭 益弘

葵祭 賀茂祭 賀茂葵 懸葵 かざしぐさ

自選句。飾られて葵祭の馬となる 益弘

昼寝 午睡 三尺寝 昼寝覚 昼寝人

自選句。昼寝覚ガリレオ温度計ふわり 益弘

母の日

自選句。母の日やのこりしものに鯨尺 益弘

紙魚 衣魚 きらら 雲母虫

自選句。永らへよ『ゲバラ日記』のきららむし 益弘

冷し酒 冷酒

自選句。冷酒や放つておいてくるゝ見世 益弘

麦の秋 麦秋 麦の秋風

自選句。麦秋の納屋に終りし少年期 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ 3

自選句。短夜の逢瀬のための時刻表 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ 2

自選句。うつぶせに臥てゐる女明易し 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ

自選句。短夜や忘れてゆきし耳飾り 益弘

香水 掛香 匂ひ袋 オーデコロン

自選句。香水やいまだ源氏名より知らず 益弘

こどもの日

自選句。まつすぐに大人を見る瞳こどもの日 益弘

夕焼 ゆやけ 夕焼雲

自選句。いつよりを晩年と云ふ夕焼川 益弘

憲法記念日

自選句。渋滞の只中憲法記念日よ 益弘

日傘 ひからかさ 絵日傘 白日傘 パラソル

自選句。日照雨には日傘をさして先斗町 益弘日照雨=そばへ