益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蜻蛉 とんぼう あきつ やんま 赤蜻蛉 秋茜 麦藁とんぼ 塩辛とんぼ 精霊蜻蛉 鬼やんま

自選句。存在をかそけくすれば蜻蛉来る 益弘

秋の雲 秋雲

自選句。美しき数式はあり秋の雲 益弘

新涼 秋涼し 秋涼 初涼 涼新た

自選句。新涼のイノダコーヒのテラス席 益弘

秋風 秋の風 素風 金風 鳩吹く風 2

自選句。秋風や一つ喪ふ永久歯 益弘

秋風 秋の風 素風 金風 鳩吹く風

自選句。斎場へつづく矢印秋の風 益弘

花野 花野原 花野道 花野風

自選句。花野ゆくいつか一人になる二人で 益弘

萩 萩の花 初萩 野萩 山萩 白萩 小萩 真萩 萩散る こぼれ萩 乱れ萩

自選句。千年の水千本の萩の花 益弘

蜩 かなかな

自選句。かなかなの鏡の中の鏡かな 益弘

蚯蚓鳴く

自選句。蚯蚓鳴くさすが六道珍皇寺 益弘

梨 有の実 洋梨 ラ・フランス 梨売 梨狩

自選句。有の実をいのち少なき母に剥く 益弘

露 白露 朝露 夜露 露の玉 露けし 露時雨 露葎 芋の露

自選句。白露やたまたま人に生れけむ 益弘

鈴虫 月鈴子

自選句。京町家奥に鈴虫鳴かせをり 益弘

秋の蝶

自選句。秋蝶を日暮れの色に見失ふ 益弘

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河 2

自選句。銀漢や抜けたる一歯屋根に捨つ 益弘

鳳仙花 つまべに つまくれなゐ

自選句。鳳仙花一所懸命爆ぜにけり 益弘

大文字 大文字の火 妙法の火 舟形の火 鳥居形の火 左大文字 施火

自選句。つかの間の逢瀬となりぬ大文字 益弘

終戦記念日 終戦の日 終戦忌 八月十五日

自選句。東京に不二見えてゐる終戦忌 益弘

秋の蝉 秋蝉 残る蝉

自選句。秋蝉をあつめて広し妙心寺 益弘

残暑 残る暑さ 秋暑 秋暑し 秋の暑さ

自選句。大阪の水のにほへる残暑かな 益弘

稲妻 稲光 

自選句。稲妻のふところ深き丹波かな 益弘

明治草 鉄道草 御維新草

自選句。この道になまへはなくて明治草 益弘

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河

自選句。久闊の送信二秒天の川 益弘

原爆忌 原爆の日 広島忌 長崎忌

自選句。坂道に影の蝶生れ長崎忌 益弘

桔梗 きちかう

自選句。正視してをとこ心の桔梗かな 益弘

朝顔 牽牛花 蕣

自選句。朝顔の紺を愛する家系かな 益弘

冷房 ルーム・クーラー

自選句。冷房の効きゐて壁に原爆図 益弘

夏の果 夏果つ 夏行く 夏逝く 夏終る 夏惜む 2

自選句。夏惜むタクラマカンの石一つ 益弘

夜の秋 2

自選句。夜の秋の星空浴に君の星 益弘

夜の秋

自選句。水バーに水を味はふ夜の秋 益弘

夏の果 夏果つ 夏行く 夏逝く 夏終る 夏惜む

自選句。行く夏の渚にのこす砂の城 益弘