益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

燕帰る 帰燕 秋燕

自選句。日時計の影鋭角に帰燕かな 益弘

秋の雲 秋雲 雲の秋

自選句。美しき数式はあり秋の雲 益弘

新涼 涼新た 秋涼し

自選句。新涼のイノダコーヒのテラス席 益弘

花野 花野原 花野道 花野風

自選句。花野ゆくいつか一人になる二人で 益弘

秋風 秋の風 素風 金風 鳩吹く風 2

自選句。秋風の京に七口ありにけり 益弘

秋風 秋の風 素風 金風 鳩吹く風

自選句。斎場へつづく矢印秋の風 益弘

野分 野分だつ 野分後 夕野分 野分雲 野分晴

自選句。白鳥座研ぎ澄ましたる野分かな 益弘

秋祭 里祭 村祭 浦祭 在祭

自選句。狐面つけてまぎるゝ秋祭 益弘

残暑 残る暑さ 秋暑し 秋暑

自選句。大阪の水のにほへる残暑かな 益弘

鳳仙花 つまべに つまくれなゐ

自選句。ほうせんか一所懸命爆ぜにけり 益弘

鈴虫 月鈴子

自選句。京町家奥に鈴虫鳴かせをり 益弘

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河

自選句。久闊の送信二秒天の川 益弘

明治草 鉄道草 御維新草

自選句。この道になまへはなくて明治草 益弘

秋の蝶 秋蝶

自選句。秋蝶を日暮れの色に見失ふ 益弘

秋の蝉 秋蝉 残る蝉

自選句。秋蝉をあつめて広し妙心寺 益弘

大文字 大文字の火 妙法の火 舟形の火 鳥居形の火 左大文字 施火

自選句。つかの間の逢瀬となりぬ大文字 益弘

終戦記念日 終戦忌 八月十五日 終戦の日

自選句。東京に不二見えてゐる終戦忌 益弘

盆の月

自選句。うしろより牛に啼かるゝ盆の月 益弘

盆 盂蘭盆 盂蘭盆会 魂祭 盆棚 魂棚 精霊棚 棚経 盆供 新盆 あら盆 精霊祭 風の盆 盆前 盆過 盆会 瓜の牛 瓜の馬 茄子の牛 茄子の馬

自選句。過去帳に水子がひとり茄子の馬 益弘

稲妻 稲光 稲つるび

自選句。稲妻のふところ深き丹波かな 益弘

蜻蛉 とんぼう あきつ やんま 赤蜻蛉 秋茜 麦藁とんぼ 塩辛とんぼ 精霊蜻蛉 鬼やんま

自選句。存在をかそけくすれば蜻蛉来る 益弘

蚯蚓鳴く

自選句。蚯蚓鳴くさすが六道珍皇寺 益弘

原爆忌 原爆の日 広島忌 長崎忌 2

自選句。坂道に影の蝶生れ長崎忌 益弘

立秋 秋立つ 秋来る 秋に入る 今朝の秋

自選句。かはたれの濃き珈琲に秋立ちぬ 益弘

桔梗 きちかう 白桔梗

自選句。正視してをとこ心の桔梗かな 益弘

原爆忌 原爆の日 広島忌 長崎忌

自選句。ひしひしと石積むが見ゆ広島忌 益弘

冷房 クーラー 冷房車

自選句。冷房の効きゐて壁に原爆図 益弘

朝顔 牽牛花 蕣

自選句。朝顔の紺を愛する家系かな 益弘

夜の秋

自選句。水バーに水を味はふ夜の秋 益弘

夏惜しむ

自選句。夏惜むタクラマカンの石一つ 益弘