2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。糸櫻だらりの帯とすれちがふ 益弘
自選句。板前はむかし美男子花の宿 益弘
自選句。春休み小鳥のやうに早起きし 益弘
自選句。桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘
自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘
自選句。花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘
自選句。はんなりといふ京言葉花ぐもり 益弘
自選句。USBメモリにしまふ櫻かな 益弘
自選句。日本はごはんの國や花菜漬 益弘
自選句。叱られしこともう忘れ仔猫かな 益弘
自選句。老人の目のすぐ潤む櫻かな 益弘
自選句。花冷のつながつて出るティシューかな 益弘
自選句。ぼんぼりの灯りてよりの春の宵 益弘
自選句。春愁や何の鍵なる鍵一つ 益弘
自選句。まれびとを待つ花冷の京都駅 益弘
自選句。あをあをと潮満ち来る初桜 益弘
自選句。竹秋の門よりまゐる天龍寺 益弘
自選句。料峭や皆くちぐちに地震のこと 益弘※地震=なゐ
自選句。撫で牛は石のつめたさ梅白し 益弘
自選句。りんくうインターチェインジ蝶迷ふ 益弘
自選句。北野より平野へ花をうかゞひに 益弘
自選句。逃水や引返すには来過ぎたる 益弘
自選句。とことはの父母の留守春落葉 益弘
自選句。カーテンの色変へてみる春愁 益弘
自選句。かげろふに消えてゆくなりまた一人 益弘
自選句。西方へ仔猫を追ひて行つたきり 益弘
自選句。把瑠都にも乳首が双つうららけし 益弘
自選句。流氷の天も動いてをりにけり 益弘
自選句。テニスコートの君が初蝶になる 益弘
自選句。春眠の空を游いでゐたりけり 益弘