2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。夏月やふわりと豆腐沈みたる 益弘
自選句。頓堀に男前なる夏の月 益弘
自選句。口あけて口の数だけ燕の子 益弘
自選句。たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘
自選句。熱帯夜草木もねむる丑三か 益弘
自選句。らふそくの火が一つ百物語 益弘
自選句。胆試しすれちがひしは誰ならん 益弘
自選句。端居して宇宙に暮らす人おもふ 益弘
自選句。骨相といふかほのある大暑かな 益弘
自選句。七月も後祭とぞなりにけり 益弘
自選句。遠花火あなたは別のことおもふ 益弘
自選句。夕網のものばかりとぞ夏料理 益弘
自選句。母の眸に少しく痩せて帰省かな 益弘
自選句。骸骨に袋かぶせて夏休み 益弘
自選句。鉾廻す男のきほひ佳かりける 益弘
自選句。肩車され宵山の空をゆく 益弘
自選句。けふは未だ宵々山の嬉しさよ 益弘
自選句。釜ン座の釜に蓋なき劫暑かな 益弘
自選句。金魚死す或る日誰かの身代りに 益弘
自選句。避暑の宿ピンポンばかりしてゐたる 益弘
自選句。生きて死ぬそれだけのこと蝉時雨 益弘
自選句。いちづに空青く背泳孤独なり 益弘
自選句。また太き雨が降るなり鉾祭 益弘
自選句。 頓堀に男前なる夏の月 益弘
自選句。空蝉にこころばかりの雨水かな 益弘
自選句。臨終ののち風鈴の鳴つてをり 益弘
自選句。プール青く静かに世界記録生む 益弘
自選句。頭の中を真つ白にして蝉が鳴く 益弘
自選句。夏痩せていよゝ火の酒旨かりし 益弘
自選句。室町も二階囃子の夜風かな 益弘