益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

行く春 逝く春 春行く 春尽く 徂春

自選句。ゆく春や渚にのこす砂の城 益弘

昭和の日

自選句。切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘

夏近し 夏隣 2

自選句。箸置は小舟のかたち夏近し 益弘

夏近し 夏隣

自選句。お通しの酢の物の香や夏近し 益弘

柳 糸柳 枝垂柳 青柳 若柳

自選句。青柳やぎをん新橋巽橋 益弘

春惜しむ 惜春

自選句。惜春の手をおばしまに嵐山 益弘

葉桜 花は葉に 2

自選句。葉桜やサンドウィッチですます昼 益弘

葉桜 花は葉に

自選句。イタリアの国旗お洒落や花は葉に 益弘

柳絮 柳の絮 柳の花 柳絮飛ぶ

自選句。ユーラシアの中の日本柳絮とぶ 益弘

残花 残る花 残桜 名残の花 残る桜

自選句。忌中より忌明淋しき残花かな 益弘

鮊子 玉筋魚 少女子(こうなご) 叺子(かますご) 鮊子舟

自選句。いかなごの釘煮と云ひて無慚なり 益弘

麗か うらら うららけし 麗日 日うらうら うらうら

自選句。うらうらと茶碗は買はで茶わん坂 益弘

遅桜 2

自選句。根元より御室櫻の盛りかな 益弘

海女 磯海女 沖海女 海女の笛 磯なげき

自選句。真水浴びをんなに戻る陸の海女 益弘

春深し 春更く 春闌く 2

自選句。草色のもの草に棲み春深し 益弘

春深し 春更く 春闌く

自選句。吟行の一人はぐるゝ春深く 益弘

春の夜 春夜 夜半の春 4

自選句。 寝ねがてに須磨をひもとく夜半の春 益弘

落花 散る桜 花散る 花吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏 3

自選句。いづれ皆行くべきあなた花筏 益弘

落花 散る桜 花散る 花吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏 2

自選句。一切を水の見てゐし落花かな 益弘

落花 散る桜 花散る 花吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏  

自選句。花の上にまた花の散る逢瀬かな 益弘

遅桜

自選句。久闊を叙する御室の櫻かな 益弘

八重桜

自選句。ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘

花 花盛り 花明り 花便り 花の昼 花月夜 花時 花の宿 4

自選句。板前はむかし美男子花の宿 益弘

竹の秋 竹秋

自選句。竹秋の門よりまゐる天龍寺 益弘

山桜

自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘

花疲れ

自選句。コンピュータ・ルームに癒ゆる花疲れ 益弘

春の風邪 2

自選句。いくさ経し不死身の人の春の風邪 益弘

花 花盛り 花明り 花便り 花の昼 花月夜 花時 花の宿 3

自選句。たましひの遠出したがる花の雲 益弘

花冷 花の冷 3

自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘

桜 桜花 初桜 朝桜 夕桜 夜桜 桜月夜 彼岸桜 枝垂桜 染井吉野 2

自選句。言霊の駆け抜けてゆく櫻かな 益弘