2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。あすのため冬の怒濤をいくつも見る 益弘
自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘
自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘
自選句。室花か造花か分かず精神科 益弘
自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘
自選句。つぐみ焼昭和もとほくなりにしよ 益弘
自選句。透明のガラスの破片寒波来る 益弘
自選句。止まり木にひとり勤労感謝の日 益弘
自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘
自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘
自選句。京を見て鳥の眼となる屏風かな 益弘
自選句。外套が臭ふ世に狎れ人に狎れ 益弘
自選句。うかうかと小春日和の暮れかゝり 益弘
自選句。この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘
自選句。凩の刷き残したる星屑よ 益弘
自選句。レンズに土星蒼かりし湯冷めかな 益弘
自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘
自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘
自選句。冬の蝶供華より供華へ翔びにけり 益弘
自選句。もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘
自選句。マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘
自選句。女傘をとこが差して朝時雨 益弘
自選句。をんな佇つ四条木屋町しぐれけり 益弘
自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘
自選句。蝶になほ行く方ありて秋惜む 益弘
自選句。鳴く鹿に小糠雨降る宵も来ぬ 益弘
自選句。冬帝は比叡より京を窺ひて 益弘
自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘
自選句。11月1は淋しき数字かな 益弘
自選句。恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘