2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。無辜の民無辜のくちなは搏ちにけり 益弘
自選句。茂るまま茂りて過疎化高齢化 益弘
自選句。母逝きて父の端居の永くなり 益弘
自選句。京ことば舞妓は猛暑やりすごす 益弘
自選句。いちづに空青く背泳孤独なり 益弘
自選句。曝書して昭和時代を旅してをり 益弘
自選句。たましひのやをら戻りぬ昼寝覚 益弘
自選句。七月も後祭とぞなりにけり 益弘
自選句。いま打ちし水いま消ゆるこの世かな 益弘
自選句。骨相といふかほのある大暑かな 益弘
自選句。らふそくの火が一つ百物語 益弘
自選句。胆試しすれちがひしは誰ならん 益弘
自選句。骸骨に袋かぶせて夏休み 益弘
自選句。遠花火あなたは別のことおもふ 益弘
自選句。鉾廻す男のきほひ佳かりける 益弘
自選句。肩車され宵山の空をゆく 益弘
自選句。けふは未だ宵々山の嬉しさよ 益弘
自選句。清正の鎧も屏風祭かな 益弘
自選句。夏痩て火の酒いよゝ美味かりし 益弘
自選句。眼下夏海あをあをと魔が誘ふ 益弘
自選句。手花火の向う三軒ひとりつ子 益弘
自選句。生きて死ぬそれだけのこと蝉時雨 益弘
自選句。たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘
自選句。また太き雨が降るなり鉾祭 益弘
自選句。避暑の宿ピンポンばかりしてゐたる 益弘
自選句。炎天へふらんすの水買ひにゆく 益弘
自選句。炎昼の未来が歪む道路鏡 益弘
自選句。緑蔭や二人ときどきものを言ふ 益弘
自選句。室町も二階囃子の夜風かな 益弘
自選句。熱帯夜草木もねむる丑三か 益弘