2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。けふの蝉かの日の蝉や忌を修す 益弘
自選句。いうれいに訊ねてみたる落し物 益弘
自選句。胆試しすれちがひしは誰ならん 益弘
自選句。手花火の向う三軒ひとりつ子 益弘
自選句。高瀬川あくまで浅し灯涼し 益弘
自選句。京ことば舞妓は猛暑やりすごす 益弘
自選句。避暑の宿ピンポンばかりしてゐたる 益弘
自選句。七月も後祭とぞなりにけり 益弘
自選句。骨相といふかほのある大暑かな 益弘
自選句。母の眸に少しく痩せて帰省かな 益弘
自選句。炎天へふらんすの水買ひにゆく 益弘
自選句。頓堀に男前なる夏の月 益弘
自選句。理科室のスケルトンにも夏休み 益弘
自選句。たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘
自選句。鉾廻す男のきほひ佳かりける 益弘
自選句。肩車され宵山の空をゆく 益弘
自選句。けふは未だ宵々山の嬉しさよ 益弘
自選句。炎昼の未来が歪む道路鏡 益弘
自選句。眼下夏海あをあをと魔が誘ふ 益弘
自選句。真向ひに如意ヶ岳据ゑ夏座敷 益弘
自選句。緑蔭や二人ときどきものを言ふ 益弘
自選句。曝書して昭和時代を旅してをり 益弘
自選句。プール蒼く静かに世界記録生む 益弘
自選句。いちづに空青く背泳孤独なり 益弘
自選句。また太き雨が降るなり鉾祭 益弘
自選句。あぢさゐや傘相ふれて相しらず 益弘
自選句。無辜の民無辜のくちなは搏ちにけり 益弘
自選句。熱帯夜草木もねむる丑三か 益弘
自選句。夏月やふわりと豆腐沈みたる 益弘
自選句。昼寝覚ガリレオ温度計ふわり 益弘