2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
きょうの自選句。嚏して大東京の夜の底 益弘
きょうの自選句。熊出でし山にも市制布かれあり 益弘
きょうの自選句。レンズに土星蒼かりし湯冷かな 益弘
きょうの自選句。蜜柑に爪深く悪女かも知れず 益弘
きょうの自選句。東京に死ねぬ罰負ふ冬の蝿 益弘
きょうの自選句。御仏のまへ冬帽子脱ぎたまへ 益弘
きょうの自選句。蟷螂の小首傾げて枯れてをり 益弘
きょうの自選句。止まり木にひとり勤労感謝の日 益弘
きょうの自選句。千本の枯桜とぞなりおほす 益弘
きょうの自選句。もう一人詰めれば座れおでん酒 益弘
きょうの自選句。をんな傘をのこがさして朝しぐれ 益弘
きょうの自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘
きょうの自選句。風邪引いてガラスの器恐れをり 益弘
きょうの自選句。山眠りゐて石英は水晶に 益弘
きょうの自選句。冬蝿の目玉重たく歩きけり 益弘
きょうの自選句。ビルといふのつぺらばうのゐる寒さ 益弘
きょうの自選句。背なの荷を下ろす背なにもしぐれけり 益弘
きょうの自選句。友情と冬の太陽あてにせず 益弘
きょうの自選句。冬の蝶大きあを空残しけり 益弘
きょうの自選句。さよならにかへて言ひしよ風邪引くな 益弘
きょうの自選句。０からも引き算できて冬の虫 益弘
きょうの自選句。たまゆらの暮れ色を被て浮寝鳥 益弘
きょうの自選句。人ごみの中の一人の小春かな 益弘
きょうの自選句。うかうかと小春日和の暮れかゝる 益弘
きょうの自選句。鉛筆の線走らせて黄落す 益弘
きょうの自選句。一対の白狐の視線神の留守 益弘
きょうの自選句。秋風や顔に七つの穴がある 益弘
きょうの自選句。ごきぶりの尚も出てくる文化の日 益弘
きょうの自選句。惜秋の掌を欄干に置きにけり 益弘※欄干=おばしま
きょうの自選句。遠のくのみ十一月の白き雲 益弘
