益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

冬帽子 冬帽

自選句。 御仏のまへ冬帽子脱ぎたまへ 益弘

屏風 金屏風 金屏 銀屏風 銀屏 絵屏風 枕屏風 腰屏風 屏風売 衝立

自選句。 京を見て鳥の眼となる屏風かな 益弘

おでん 関東煮 おでん酒

自選句。 もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘

銀杏落葉

自選句。 この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘

小春 小春日 小春日和 小春空 小春風 小春凪 小六月

自選句。 賜はりし小春日和を死ぬるなり 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。 日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

短日 日短

自選句。 西陣の機織る音や日短 益弘

冬紅葉

自選句。 忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

水鳥 浮寝鳥

自選句。 千年の古都の水音浮寝鳥 益弘

熱燗 燗酒

自選句。 燗酒やをとこの自伝皆哀し 益弘

小春 小春日 小春日和 小春空 小春風 小春凪 小六月

自選句。 紙ヒコーキの宙返り小春風 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

自選句。 三条に大橋小橋しぐれ過ぐ 益弘

小春 小春日 小春日和 小春空 小春風 小春凪 小六月

自選句。 樹の上に猫の鈴鳴る小春かな 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

自選句。 三条に大橋小橋しぐれ過ぐ 益弘

初冬

自選句。 硯海のはつふゆの塵美しき 益弘

冷たし 底冷

自選句。 底冷の底を奔りて蒼き川 益弘

冬服 冬の服

自選句。 ひとゝせや冬の服より一名刺 益弘

立冬 冬立つ 今朝の冬

自選句。 今朝冬の大八州の反り身かな 益弘

枯野 枯野道 枯野人 枯野宿 枯野星

自選句。 胸の奥まで誰もゐぬ枯野かな 益弘

冬近し 冬隣

自選句。 恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘

冷ゆ

自選句。 右手より左手冷ゆる歴史あり 益弘

文化の日

自選句。 鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

冷まじ

自選句。 冷まじや紙の葬花の紙の音 益弘

十一月

自選句。 11月1は淋しき数字かな 益弘