益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

隙間風

自選句。ちちははの世より住みなす隙間風 益弘

冬めく

自選句。マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨 2

自選句。佇つひとに四条木屋町しぐれけり 益弘

風花 かぜはな かざばな 吹越

自選句。風花やはんなりといふ京言葉 益弘

冬帽子 冬帽

自選句。御仏のまへ冬帽子脱ぎたまへ 益弘

冬の星 寒星 凍星 寒昴 寒オリオン 寒北斗 冬北斗 冬銀河

自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘

寒波 寒波来る

自選句。透明のガラスの破片寒波来る 益弘[[]]

勤労感謝の日

自選句。止まり木にひとり勤労感謝の日 益弘

焼鳥

自選句。つぐみ焼昭和もとほくなりにしよ 益弘

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

冬の霧

自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址真暗闇虎落笛 益弘

冬の波 冬怒涛

自選句。あすのため冬の怒濤をいくつも見る 益弘

短日 日短 暮早し

自選句。たこ焼屋蛸を刻みて日短 益弘

海鼠 海鼠桶 海鼠突 海鼠舟

自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

狐火

自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘

おでん 関東煮 おでん酒

自選句。もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘

湯冷め

自選句。レンズに土星蒼かりし湯冷めかな 益弘

冬の蝿 冬蝿

自選句。冬の蝿存ふるとは咎に似て 益弘

冬の蝶 凍蝶

自選句。冬の蝶供華より供華へ翔びにけり 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

自選句。三条に大橋小橋しぐれ過ぐ 益弘

立冬 冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

冬支度 冬用意 2

自選句。季寄せの背繕ふことも冬支度 益弘

小春 小六月 小春日 小春日和 小春空 小春風 小春凪

自選句。うかうかと小春日和の暮れかゝり 益弘

冬支度 冬用意

自選句。冬支度せぬは小便小僧のみ 益弘

文化の日 明治節

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

神の留守 留守の宮 留守詣 神の旅 神の旅立

自選句。のゝ宮の竹あをあをと神の留守 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しき数字かな 益弘