2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘
自選句。あをあをと潮満ちくる初桜 益弘
自選句。たましひの遠出したがる花の雲 益弘
自選句。ひとつぶの雫の中の花月夜 益弘
自選句。花冷のつながつて出るティシューかな 益弘
自選句。周恩来詩碑もしとゞに花の雨 益弘
自選句。花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘
自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘
自選句。老人の眼のすぐ潤む櫻かな 益弘
自選句。まれびとを待つ花冷の京都駅 益弘
自選句。言霊の駆けぬけてゆく櫻かな 益弘
自選句。幕の内弁当に春闌けにけり 益弘
自選句。桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘
自選句。酒見世の意外な混みや菜種梅雨 益弘
自選句。あくまでも浅き朧の高瀬川 益弘
自選句。野遊びのコリーに笑顔ありにけり 益弘
自選句。三面鏡に春愁のかほ無限 益弘
自選句。カナリアは歌を忘れず木の芽風 益弘
自選句。肉じやがの煮くづれてゐる目借時 益弘
自選句。滾ちつつ一期の鮎を上らしむ 益弘
自選句。かへりみて蜷の道にも似たること 益弘
自選句。頬杖をつくランボーの春愁ひ 益弘
自選句。虻が来る己が羽音の後ろより 益弘
自選句。接木して人生のどの辺りなる 益弘
自選句。存分に歩きて春の夕焼かな 益弘
自選句。蟻穴を出て信長の草履の上 益弘
自選句。蛇穴を出て松島の松のうへ 益弘
自選句。どの寺の鐘やおぼろの東山 益弘
自選句。京雛や過ぎにし御世のうるはしく 益弘
自選句。春昼や生八ツ橋を焼く香り 益弘