益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

葡萄 黒葡萄 葡萄園 葡萄棚 葡萄狩 マスカット デラウェア 巨峰 甲斐路

自選句。地球まろく葡萄一粒づつまろし 益弘

秋の雲 秋雲

自選句。美しき数式はあり秋の雲 益弘

月 初月 二日月 三日月 夕月夜 弦月 新月 有明月 月光 月影 月白 月の出

自選句。月光のダム月光の一縷吐く 益弘

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河 2

自選句。久闊の送信二秒天の川 益弘

鈴虫 月鈴子

自選句。京町家奥に鈴虫鳴かせをり 益弘

残暑 残る暑さ 秋暑 秋暑し 秋の暑さ

自選句。大阪の水のにほへる残暑かな 益弘

虫 虫の声 虫の音 虫すだく 虫時雨 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売 2

自選句。ぬばたまの耳塚といふ虫の闇 益弘

虫 虫の声 虫の音 虫すだく 虫時雨 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売

自選句。落柿舎の殊に裏手の虫しぐれ 益弘

蜻蛉 とんぼう あきつ やんま 赤蜻蛉 秋茜 麦藁とんぼ 塩辛とんぼ 精霊蜻蛉 鬼やんま

自選句。存在をかそけくすれば蜻蛉来る 益弘

花野 花野原 花野道 花野風

自選句。花野ゆくいつか一人になる二人で 益弘

秋風 秋の風 素風 金風 鳩吹く風

自選句。斎場へつづく矢印秋の風 益弘

林檎 林檎園

自選句。仮病われに母は林檎を剥きくれし 益弘

梨 有の実 洋梨 ラ・フランス 梨売 梨狩

自選句。有の実をいのち少なき母に剥く 益弘

露 白露 朝露 夜露 露の玉 露けし 露時雨 露葎 芋の露 2

自選句。露の世に坐りなほして飯を食ふ 益弘

露 白露 朝露 夜露 露の玉 露けし 露時雨 露葎 芋の露

自選句。白露やたまたま人に生れけむ 益弘

大文字 大文字の火 妙法の火 舟形の火 鳥居形の火 左大文字 施火

自選句。つかの間の逢瀬となりぬ大文字 益弘

終戦記念日 終戦の日 終戦忌 八月十五日

自選句。東京に不二見えてゐる終戦忌 益弘

盆の月

自選句。うしろより牛に啼かるゝ盆の月 益弘

秋の蝶 秋蝶

自選句。秋蝶を日暮れの色に見失ふ 益弘

蚯蚓鳴く

自選句。蚯蚓鳴くさすが六道珍皇寺 益弘

蜉蝣 豊年虫

自選句。あした死ぬ蜉蝣に透く夕山河 益弘

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河

自選句。生きて死ぬそれだけのこと天の川 益弘

原爆の日 原爆忌 長崎忌

自選句。坂道に影の蝶生れ長崎忌 益弘

稲妻 稲光

自選句。稲妻のふところ深き丹波かな 益弘

立秋 秋立つ 秋来る 秋に入る 今朝の秋

自選句。かはたれの濃き珈琲に秋立ちぬ 益弘

原爆の日 原爆忌 広島忌

自選句。ひしひしと石積むが見ゆ広島忌 益弘

夜の秋

自選句。水バーに水を味はふ夜の秋 益弘

朝顔 牽牛花 蕣

自選句。朝顔の紺を愛する家系かな 益弘

桔梗 きちかう

自選句。正視してをとこ心の桔梗かな 益弘

冷房 ルーム・クーラー

自選句。冷房の効きゐて壁に原爆図 益弘