2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。たましひの遠出したがる花の雲 益弘
自選句。コンピュータ･ルームに癒えし花疲れ 益弘
自選句。周恩来詩碑もしとゞに花の雨 益弘
自選句。念々に我あたらしき櫻かな 益弘
自選句。ひとつぶの雫の中の花月夜 益弘
自選句。花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘
自選句。老人の眼のすぐ潤む櫻かな 益弘
自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘
自選句。まれびとを待つ花冷の京都駅 益弘
自選句。桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘
自選句。言霊の駆けぬけてゆくさくらかな 益弘
自選句。北野より平野へ花をうかゞひに 益弘
自選句。陽炎や薄暮ゲームと云ひしころ 益弘
自選句。あをあをと潮満ちくる初桜 益弘
自選句。濡れてゐる暗闇さくら咲きつつあり 益弘
自選句。春休み小鳥のやうに早起きし 益弘
自選句。蝶一つたゞよふ千の無縁塚 益弘
自選句。竹秋の門よりまゐる天龍寺 益弘
自選句。存分に歩きて春の夕焼かな 益弘
自選句。春宵の家路をいそぐ理由なし 益弘
自選句。蛇穴を出て松島の松のうへ 益弘
自選句。かへりみて蜷の道にも似たること 益弘
自選句。水ぬるむ近江に富士のありにけり 益弘
自選句。うらうらと茶碗は買はで茶わん坂 益弘
自選句。虻が来る己が羽音の後ろより 益弘
自選句。蟻穴を出て信長の草履の上 益弘
自選句。春昼や生八ツ橋を焼く香り 益弘
自選句。頬杖をつくランボーの春愁ひ 益弘
自選句。京雛や過ぎにし御世のうるはしく 益弘
自選句。三月の空を去るひと来たる人 益弘
