益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

柳 糸柳 枝垂柳 青柳 若柳

自選句。青柳やぎをん新橋巽橋 益弘

昭和の日

自選句。切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘

夏近し 夏隣 夏隣る 近き夏 2

自選句。お通しの酢の物の香や夏近し 益弘

夏近し 夏隣 夏隣る 近き夏

自選句。箸置は小舟のかたち夏近し 益弘

接木 接ぎ穂 砧木

自選句。接木して人生のどの辺りなる 益弘

春惜しむ 惜春

自選句。鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘

行く春 春の名残 春の別れ 春の限り 春の果 春行く 春尽く 春逝く 春を送る

自選句。ゆく春の渚にのこす砂の城 益弘

春の夜 春夜 夜半の春 3

自選句。春の夜の止り木にゐるハムレット 益弘

春愁 春愁ふ 春恨 春思 春怨 春かなし 2

自選句。くもりのち晴れてときどき春愁ひ 益弘

桜 桜花 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 染井吉野 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜 桜月夜 5

自選句。USBメモリにしまふ櫻かな 益弘

春の宵 春宵 宵の春 3

自選句。春宵やイノダコーヒに長居して 益弘

燕 つばくろ つばくら つばくらめ 乙鳥 玄鳥 燕来る 初燕 飛燕 朝燕 夕燕

自選句。初つばめ智恵子の空のありにけり 益弘

ライラック リラ リラの花 紫丁香花

自選句。鄙よりも都会は淋しリラの雨 益弘

石鹸玉 たまや

自選句。しやぼん玉飛べば蒼茫たる亜細亜 益弘

春の空 春空 春天

自選句。とほあさの海とほあさの春の空 益弘

日永 永き日 永日 日永し 2

自選句。釣人の垂らす釣糸日永なる 益弘

若鮎 小鮎 上り鮎 鮎の子 鮎汲

自選句。滾ちつつ一期の鮎を上らしむ 益弘

柳絮 柳の絮 柳の花 柳絮飛ぶ

自選句。只管打坐その鼻の先柳絮舞ふ 益弘

木の芽 芽吹く 芽立ち 芽組む 木の芽張る 木の芽山 木の芽雨 木の芽風

自選句。父の忌の近づきをれば芽吹くなり 益弘

残花 残る花 残桜 残る桜 名残の花

自選句。忌中より忌明さびしき残花かな 益弘

遅桜 2

自選句。根元より御室櫻の盛りかな 益弘

遅桜

自選句。久闊を叙する御室の櫻かな 益弘

落花 散る桜 花散る 花吹雪 桜吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏 2

自選句。母が逝きすぐ父が逝き花筏 益弘

桜鯛 花見鯛 乗込鯛 鯛網

自選句。桜鯛紀淡海峡晴れきはまる 益弘

花疲れ 花見疲れ

自選句。コンピュータルームに癒えし花疲れ 益弘

春深し 春闌く 春更く 春深む 春たけなは

自選句。吟行の一人はぐるゝ春深く 益弘

落花 散る桜 花散る 花吹雪 桜吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏

自選句。一切を水の見てゐし落花かな 益弘

八重桜

自選句。ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘

都踊 京踊 北野踊 鴨川踊

自選句。京おどりあしたは都をどりかな 益弘

花冷 花の冷え 3

自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘