益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春の服 春服 春装 春コート 春セーター 春手套

自選句。春装のひと鏡より出でゆきし 益弘

春 陽春 芳春 三春 九春

自選句。豚落ちて黄河の春を泳ぎけり 益弘

春眠 春睡 春の眠り 春眠し

自選句。春を寝て未生以前を旅してをり 益弘

百千鳥

自選句。白杖は道たがへざり百千鳥 益弘

春寒 春寒し 寒き春 料峭

自選句。料峭や紙の葬花の紙の音 益弘

風船 ゴム風船 紙風船 風船売

自選句。風船が逃げるシンデレラ城の上 益弘

蜃気楼 海市 山市 蜃楼

自選句。抱擁のあなたに海市崩れ初む 益弘

流氷 流氷期 氷流る 海明

自選句。流氷の天も動いてをりにけり 益弘

春疾風 春荒 春嵐 春突風 春烈風 春はやち 

自選句。龍馬遭難之地とのみ春疾風 益弘

雨水

自選句。山河けふ力抜きたる雨水かな 益弘

春の夢

自選句。亡き数のひとを娶りし春の夢 益弘

春の灯 春灯 春ともし

自選句。春燈のともりて昏らき先斗町 益弘

春泥 春の泥

自選句。春泥の径の果てなる縁切寺 益弘

鳥雲に入る 鳥雲に

自選句。鳥雲に時差の向うの子をおもふ 益弘

猫の恋 恋猫 猫交る うかれ猫 猫の夫 猫の妻 春の猫 孕猫

自選句。屋根づたひ何処へも行けて恋の猫 益弘

梅 好文木 花の兄 春告草 野梅 紅梅 白梅 枝垂梅 盆梅 老梅 梅が香 梅林 梅園 梅月夜 梅日和 梅二月 梅の宿 2

自選句。撫で牛は石のつめたさ梅白し 益弘

春の雪 春雪 春吹雪 淡雪 沫雪 牡丹雪

自選句。淡雪やはんなりといふ京言葉 益弘

佐保姫

自選句。佐保姫の覚めて奏づる深山川 益弘

春の風邪 2

自選句。ひそかなる逢瀬の後の春の風邪 益弘

春暁 春曙 春の朝

自選句。春はあけぼの珈琲はアメリカン 益弘

蝌蚪 蛙子 蛙の子 お玉杓子 蛙生まる 蝌蚪生まる 蝌蚪の紐 数珠子

自選句。蝌蚪に手が出てもう魚にはなれぬ 益弘

春の風邪

自選句。いくさ経し不死身の人の春の風邪 益弘

猫の子 子猫 猫の親 猫生まる 2

自選句。仏飯を喰ふ捨仔猫喰へばよし 益弘

猫の子 子猫 猫の親 猫生まる

自選句。眼が合ひて忽ち有縁捨仔猫 益弘

立春 春立つ 春来る 立春大吉

自選句。がうがうと篁鳴らし春立ちぬ 益弘

豆打つ 豆撒く 鬼遣 追儺

自選句。豆打や闇がたぢろぐ闇の中 益弘

梅 好文木 花の兄 春告草 野梅 紅梅 白梅 枝垂梅 盆梅 老梅 梅が香 梅林 梅園 梅月夜 梅日和 梅二月 梅の宿

自選句。しら梅のあすにほころぶ気色かな 益弘

二月

自選句。切結ぶ竹の音聴く風二月 益弘