2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。水筒の番茶がうまし野菊晴 益弘
自選句。コンドルが金網を咬む秋夕焼 益弘
自選句。まぼろしの竜よ麒麟よ天高き 益弘
自選句。放たれし囮のとまる囮籠 益弘
自選句。うつくしき山の容の秋思かな 益弘※容=かたち
自選句。医のゆるす一合の酒温めむ 益弘
自選句。ひとつぶの栗の貫禄丹波かな 益弘
自選句。老犬が老人を曳く秋夕焼 益弘
自選句。風の名もかはりて鮎は落ちゆけり 益弘
自選句。あさつてに食べ頃になるラフランス 益弘
自選句。ピエロまだピエロのままの夜食かな 益弘
自選句。銀閣に銀箔あらず秋のこゑ 益弘
自選句。花道や背なで泣きをる負角力 益弘
自選句。声量のゆたかなる空鳥渡る 益弘
自選句。木の家が木の音立つる夜半の秋 益弘
自選句。千年の水千本の萩の花 益弘※京都 梨木神社にて
自選句。地球まろく葡萄一粒づつまろし 益弘
自選句。のゝ宮に恋の絵馬ふゆ竹の春 益弘
自選句。竹春の門よりまゐる天龍寺 益弘
自選句。くもりのち小鳥来てゐる金閣寺 益弘
自選句。白鳥座研ぎ澄ましたる野分かな 益弘
自選句。水澄みて近江に富士のありにけり 益弘
自選句。秋めくや海のもの着く二條駅 益弘
自選句。をんなよりをやまうつくし秋燈 益弘
自選句。秋の夜の振子時計の振子音 益弘
自選句。父が炊き母に供ふる零余子飯 益弘
自選句。爽やかや死ねば原子になるといふ 益弘
自選句。秋雲や十で神童いまいづこ 益弘
自選句。京町家奥に鈴虫鳴かせをり 益弘
自選句。横浜の九月の沖を見て飽かず 益弘