益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

屏風 金屏風 金屏 銀屏風 銀屏 絵屏風 枕屏風 腰屏風 屏風売 衝立

自選句。京を見て鳥の眼となる屏風かな 益弘

冬の星 寒星 凍星 寒昴 寒オリオン 寒北斗 冬北斗 冬銀河

自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘

小春 小春日 小春日和 小六月 小春風 小春空

自選句。蝶一つしまひ忘れし小春風 益弘

湯豆腐

自選句。湯豆腐や玻璃にけぶれる嵐山 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘

憂国忌 三島由紀夫忌

自選句。散紅葉掃かずにおきぬ憂国忌 益弘

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

勤労感謝の日

自選句。止まり木にひとり勤労感謝の日 益弘

寒波 寒波来る

自選句。透明のガラスの破片寒波来る 益弘

水鳥 浮寝鳥

自選句。千年の古都の川音浮寝鳥 益弘

雑炊 おじや

自選句。おじやにてお開きとなる嵐山 益弘

焼鳥

自選句。つぐみ焼昭和もとほくなりにしよ 益弘

湯冷め

自選句。レンズに土星蒼かりし湯冷めかな 益弘

海鼠

自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

外套 オーバー コート

自選句。外套が臭ふ世に狎れ人に狎れ 益弘

冬の霧 

自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

狐火

自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘

冬めく

自選句。マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

自選句。">女傘をとこが差して朝時雨 益弘

冬の蝶 凍蝶

自選句。冬の蝶供華より供華へ翔びにけり 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

おでん 関東煮 おでん酒

自選句。もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘

立冬 冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

紅葉且つ散る

自選句。もみぢ且つ散りゐて祇王祇女の墓 益弘

冬近し 冬隣 2

自選句。恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘

鹿 鹿鳴く

自選句。鳴く鹿に小糠雨降る宵も来ぬ 益弘

文化の日 明治節

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

冬近し 冬隣

自選句。冬帝は比叡より京を窺ひて 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しき数字かな 益弘