2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。念々に我あたらしき櫻かな 益弘
自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘
自選句。花人の中に亡き人ゐるやうで 益弘
自選句。ひとつぶの雫の中の花月夜 益弘
自選句。老人の眼のすぐ潤む櫻かな 益弘
自選句。コンピュータ・ルームに癒えし花疲れ 益弘
自選句。朧夜の身に九穴のありにけり 益弘
自選句。花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘
自選句。桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘
自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘
自選句。存分に歩きて春の夕焼かな 益弘
自選句。花冷のつながつて出るティシューかな 益弘
自選句。周恩来詩碑もしとゞに花の雨 益弘
自選句。まれびとを待ち花冷の京都駅 益弘
自選句。言霊の駆けぬけてゆくさくらかな 益弘
自選句。北野より平野へ花をうかゞひに 益弘
自選句。春昼や生八ツ橋を焼く香り 益弘
自選句。あをあをと潮満ちくる初桜 益弘
自選句。てふてふや北緯三十八度線 益弘
自選句。春宵の家路をいそぐ理由なし 益弘
自選句。引鶴や別るゝために邂ひしとも 益弘
自選句。虻が来る己が羽音の後ろより 益弘
自選句。春眠の空を游いでゐたりけり 益弘
自選句。酒見世の意外な混みや菜種梅雨 益弘
自選句。春風やたまさかに買ふ時刻表 益弘
自選句。蟻穴を出て信長の草履の上 益弘
自選句。恋をはり猫に猫撫で声もどる 益弘
自選句。うらうらと茶碗は買はで茶わん坂 益弘
自選句。春の夜のすぐに泣くひと泣かしけり 益弘
自選句。三月の空を去るひと来たる人 益弘