益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夜の秋

自選句。水バーに水を味はふ夜の秋 益弘

花火 揚花火 手花火 遠花火

自選句。散骨のたとへば海の花火かな 益弘

黄金虫 金亀虫 かなぶん ぶんぶん

自選句。かなぶんになりてかの日へ帰りなむ 益弘

百合 白百合 姫百合 山百合 鬼百合 百合の香

自選句。カサブランカ活く女の香消すために 益弘

旱 旱空 旱年 大旱

自選句。猿山にひと騒ぎあり旱空 益弘

灼く 炎熱 灼熱 熱風 炎ゆ

自選句。たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘

胡瓜 きうり 胡瓜揉

自選句。曲らずにきうりがきうりになる怖し 益弘

端居 夕端居

自選句。星々の生死をおもふ端居かな 益弘

誘蛾灯

自選句。誘蛾灯ふるさとの灯の一つなり 益弘

大暑

自選句。骨相といふかほのある大暑かな 益弘

打水 水を打つ 水撒 撒水車 3

自選句。水打つて一見さまは御ことわり 益弘

夏休み 夏期休暇 暑中休暇

自選句。骸骨に袋かぶせて夏休み 益弘

浮人形 浮いて来い 樟脳舟

自選句。わたくしは記憶に過ぎず浮いて来い 益弘

暑し 暑さ 暑 2

自選句。化粧ふれば舞妓は暑さ知らぬなり 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 7

自選句。鉾廻すをとこの気負ひ美しき 益弘

緑蔭

自選句。緑蔭に憩ふ仮面を脱ぐごとく 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 6

自選句。清正の鎧も屏風祭かな 益弘

巴里祭 パリ祭 パリー祭

自選句。ハイヒールに足踏まれしよ巴里祭 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 5

自選句。地下出れば祇園囃子の最中なる 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 4

自選句。鉾立ちて眼差しさやに都びと 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 3

自選句。月鉾の月に夕空なほ青し 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭 2

自選句。また太き雨が降るなり鉾祭 益弘

蝉 朝蝉 夕蝉 夜蝉 初蝉 唖蝉 蝉時雨

自選句。頭の中を真つ白にして蝉が鳴く 益弘

夏痩 夏負け

自選句。夏痩せて火の酒いよゝ美味かりし 益弘

蛇 くちなは ながむし 青大将 2

自選句。人に生れ蛇に生れ今すれちがふ 益弘

香水 香水瓶 掛香 匂袋 2

自選句。コンピュータルームに仄とシャネルの香 益弘

青嵐 夏嵐

自選句。たからかに竹切結ぶ青嵐 益弘

夏座敷

自選句。真向ひに如意ヶ岳据ゑ夏座敷 益弘

昼寝 午睡 三尺寝 昼寝覚

自選句。昼寝覚ガリレオ温度計ふわり 益弘

祇園祭 祇園会 鉾祭 祇園囃子 鉾町 山鉾 屏風祭

自選句。室町も二階囃子の夜風かな 益弘