2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。虫の夜のなかなか寝顔美人かな 益弘
自選句。あさつてに食べ頃になるラ・フランス 益弘
自選句。まぼろしの龍よ麒麟よ秋高し 益弘
自選句。竹春の門よりまゐる天龍寺 益弘
自選句。秋雲や十で神童いまいづこ 益弘
自選句。ぬばたまの耳塚といふ虫の闇 益弘
自選句。上野発芋煮会へとかへる人 益弘
自選句。花野行くいつか一人になる二人で 益弘
自選句。松花堂弁当に秋闌けにけり 益弘
自選句。空のまほらへ秋蝶のさやうなら 益弘
自選句。うつくしき山の容の秋思かな 益弘 ※容=かたち
自選句。セロ弾きがセロ抱きて寝る星月夜 益弘
自選句。放たれし囮のとまる囮籠 益弘
自選句。自転車で2マイル帰る銀河かな 益弘
自選句。コンドルが金網を咬む秋夕焼 益弘
編集自選句。鬼のゐてうはばみもゐる濁酒かな 益弘
自選句。各駅に停まる虫音に停まるかな 益弘
自選句。痩せぎすの子の勝ちに勝つ草相撲 益弘
自選句。花道や背なで泣きゆく負角力 益弘
自選句。銀閣に銀箔あらず秋の声 益弘
自選句。月光のダム月光の一縷吐く 益弘
自選句。台風の置いてゆきたるどぜうかな 益弘※どぜう=泥鰌。歴史的仮名遣いでは「どぢやう」、 「どぜう」は江戸時代に広まった表記。
自選句。老犬が老人を曳く秋夕焼 益弘
自選句。ゆくゆくは原子に還るさやかかな 益弘
自選句。ピエロまだピエロのままの夜食かな 益弘
自選句。をんなよりをやま美し秋燈 益弘
自選句。白鳥を研ぎ澄ましたる野分かな 益弘※白鳥=白鳥座
自選句。再会を誓ふシスコの夜霧かな 益弘
自選句。秋風の京に七口ありにけり 益弘
自選句。雁渡し老婆が吹くと云へば吹く 益弘