益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

水鳥 浮寝鳥

自選句。千年の古都の川音浮寝鳥 益弘

風花 かぜはな かざばな 吹越

自選句。風花やはんなりといふ京言葉 益弘

冬の星 冬銀河 寒星 凍星 荒星 星冴ゆる 寒昴 天狼 冬北斗 寒北斗 オリオン

自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘

海鼠 海鼠突 海鼠舟 海鼠桶

自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

冬の波 冬浪 冬怒濤 寒濤

自選句。あすのため冬の怒濤をいくつも見る 益弘

銀杏落葉

自選句。この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘

冬晴 冬日和 冬麗 冬晴るる 冬うらら

自選句。清水へ七味を買ひに冬うらら 益弘

小春 小春日 小春日和 小六月 2

自選句。うかうかと小春日和の暮れかゝり 益弘

おでん 関東煮 2

自選句。運命のせゐにしてゐるおでん酒 益弘

冬めく 

自選句。マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘

短日 日短 日短し 暮早し 日つまる

自選句。西陣の機織る音や日短 益弘

日向ぼこ 日向ぼこり 日向ぼつこ

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

霙 霙るる

自選句。過去帳に水子がひとり霙れけり 益弘

時雨 時雨る 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨 村時雨 北時雨 横時雨 時雨雲 時雨傘 2

自選句。御香典と書く薄墨や朝しぐれ 益弘

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

屏風 金屏風 金屏 銀屏風 銀屏 絵屏風 枕屏風 腰屏風 屏風売 衝立

自選句。洛中は花の盛の屏風かな 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

室咲 室花 室の花

自選句。室花か造花か分かず精神科 益弘

時雨 時雨る 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨 村時雨 北時雨 横時雨 時雨雲 時雨傘 

自選句。しぐれては祇園の燈し華やげる 益弘

初時雨

自選句。初しぐれ八ツ橋を焼く香りして 益弘

凩 木枯

自選句。凩の刷き残したる星屑よ 益弘

おでん 関東煮

自選句。もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘

立冬 冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

冬 三冬 九冬 玄冬 黒帝 冬帝 冬将軍

自選句。恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘

小春 小春日 小春日和 小六月

自選句。蝶一つしまひ忘れし小春風 益弘

冷やか 冷ゆ 秋冷 2

自選句。右手より左手冷ゆる理由あり 益弘

文化の日 明治節

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

冬近し 冬隣

自選句。剥げさうな季寄せの表紙冬隣 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しき数字なり 益弘