益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

黄金週間 ゴールデンウィーク

自選句。無数なる砂鉄磁石に黄金週間 益弘

昭和の日

自選句。切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘

春深し 春闌く 春更く 3

自選句。幕の内弁当に春闌けにけり 益弘

風車

自選句。かざぐるま恋とは風のやうなもの 益弘

春惜しむ 惜春

自選句。鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘

夏近し 夏隣

自選句。箸置は小舟のかたち夏近し 益弘

八重桜

自選句。ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘

挿木 挿芽 挿葉 挿穂 挿床

自選句。挿木して人生のどの辺りなる 益弘

東風 夕東風 雲雀東風 梅東風 桜東風 2

自選句。東風吹かば出船ま近き遣唐使 益弘

木の芽 芽吹く 芽立ち 芽組む 木の芽時

自選句。父の忌の近づきをれば芽吹くなり 益弘

花 花明り 花時 花の昼 花月夜 花の宿 3

自選句。ふりむけばすべてまぼろし花の道 益弘

蝶 蝶々胡蝶 初蝶 蝶生る 蜆蝶 蝶の昼 3

自選句。てふてふや北緯三十八度線 益弘

春 陽春 芳春 三春 九春

自選句。春を寝て未生以前を旅してをり 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 薄墨桜 里桜 老桜 5

自選句。根元より御室櫻の盛りかな 益弘

陽炎 糸遊 遊糸 野馬 かぎろひ 2

自選句。陽炎や薄暮ゲームと云ひしころ 益弘

花の夕 花夕べ 花の宵 花の夜 花月夜

自選句。ほつこりとして鍵善に花の宵 益弘

春の宵 春宵 宵の春

自選句。春宵の家路をいそぐ理由なし 益弘

花衣

自選句。待ち合すフラミンゴのまへ花衣 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 薄墨桜 里桜 老桜 4

自選句。言霊の駆け抜けてゆく櫻かな 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 薄墨桜 里桜 老桜 3

自選句。久闊を叙する御室の櫻かな 益弘

落花 散る桜 花吹雪 花屑 花の塵 飛花

自選句。母が逝きすぐ父が逝き花筏 益弘

踏青 青き踏む

自選句。青踏むや寺山修司ポケットに 益弘

春暁 春曙 春の朝

自選句。春はあけぼの珈琲はアメリカン 益弘

春愁 春愁ふ 春恨 春思 春かなし 春怨 3

自選句。雲一つなき青空の春愁 益弘

春の風 春風

自選句。春風やたまさかに買ふ時刻表 益弘

春深し 春闌く 春更く 2

自選句。吟行の一人はぐるゝ春深く 益弘

春深し 春闌く 春更く

自選句。草色のもの草に棲み春深し 益弘

花冷 花の冷 桜冷 3

自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘

花疲れ

自選句。コンピュータルームに癒えし花疲れ 益弘

燕 乙鳥 玄鳥 つばくろ 飛燕 燕来る 初燕

自選句。口開けて口の数だけ燕の子 益弘