2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。虫の夜のなかなか寝顔美人かな 益弘
自選句。斎場へつづく矢印秋の風 益弘
自選句。とほき日のとほき秋雲見てゐたり 益弘
自選句。花野ゆくいつか一人になる二人で 益弘
自選句。鳳仙花一所懸命爆ぜにけり 益弘
自選句。新涼のイノダコーヒのテラス席 益弘
自選句。稲妻のふところ深き丹波かな 益弘
自選句。稲の香やみちのくは青の国なる 益弘
自選句。大屋根の銀河に捨つる一歯かな 益弘
自選句。秋蝶を日暮れの色に見失ふ 益弘
自選句。この道になまへはなくて明治草 益弘
自選句。みちのくの或みちのべの男郎花 益弘
自選句。自転車で2マイル帰る銀河かな 益弘
自選句。ふりむけば既にたそかれ秋の蝉 益弘
自選句。久闊の送信二秒天の川 益弘
自選句。束の間の逢瀬となりぬ大文字 益弘
自選句。東京に不二見えてゐる終戦忌 益弘
自選句。過去帳に水子がひとり茄子の馬 益弘
自選句。蚯蚓鳴くさすが六道珍皇寺 益弘
自選句。存在をかそけくすれば蜻蛉来る 益弘
自選句。かなかなのこゑのみ透きて杉襖 益弘
自選句。饂飩にもきつねとたぬき西鶴忌 益弘
自選句。坂道に影の蝶生れ長崎忌 益弘
自選句。白露やたまたま人に生れけむ 益弘
自選句。かはたれの濃き珈琲に秋立ちぬ 益弘
自選句。ひしひしと石積むが見ゆ原爆忌 益弘
自選句。朝顔の紺を愛する家系かな 益弘
自選句。正視してをとこ心の桔梗かな 益弘
自選句。遍く主はいます糸瓜曲がり初む 益弘
自選句。夏惜むタクラマカンの石一つ 益弘