益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2001-05-01から1ヶ月間の記事一覧

五月尽

暫く断っていたウイスキーをまた飲み始めた。父の入院中に、身体が辛くなって断酒していたのだ。父の死後、飲まねばならぬ自分に戻ってしまった。胃や肝臓はとうにギブアップしている。しかし、酒を飲まないと乗り越えられないストレスがある。独りになった…

猫語が解る?

今朝、会社に行く時刻になってもナルが帰って来ない。縄張りをいつものように散歩してよほど興味をひかれることでもあったのだろう。いつもは出勤の時刻前に必ず帰ってくるボス猫である。仕方がないので私が帰宅するまで締め出すことにした。こういうことは…

蛍、ほうたる

爽やかな五月の晴天が続いている。湿度が低いのであろう、実に気分が良い。父は良い季節に逝ったのだと思う。本人は「良い季節に退院できた・・・。」と言っていたのだが・・・。きょうは「蛍」をテーマに七句詠んでみた。僅か一年で、あえかな命を終える小…

慣習という線路

香典が来る、御礼の電話を入れる、香典返しを送る、それにまた御礼の電話がかかってくる、これがワンセットである。喪主をして初めて香典、御供物は固辞すべきだ、と悟った。しかし、もう我が家には「死ぬ人」がいない。順番通り行くと、私が既に筆頭にいる…

御礼!

天気予報を裏切って終日、曇天。御蔭でよく眠れた。四十九日が済むまで気が抜けないが、心身ともに相当疲れていることは確かだ。いまだに遠い親戚から香典が届いたりお悔やみの電話が休日に殺到したり、と周りがなかなか休ませてくれないのである。お金で済…

風薫る

三七日法要。明日が三七日なのでその前日のきょうが三逮夜となるのだそうだ。「命日を含めて」七日後が初七日。二十一日後が三七日だ。忌日の前夜が「逮夜」であるから、「七曜」で言えば毎日曜日が忌日、毎土曜日が逮夜ということになるわけだ。昨日の日記…

逮夜(たいや)

明日は父の三逮夜法要。父は五月七日月曜日に死去したのだが何故か明日が三逮夜に当ると云う。初七日は荼毘に付した直後に済ませたのだが、逮夜は命日を起点に三週間後と理解していた。違うのだそうだ。辞書で「逮夜」をひくと「葬儀または忌日の前夜」とあ…

国民の感受性

昨日のハンセン病訴訟「控訴断念」への反響が早速、BBS「銀河系」に寄せられている。全て小泉首相への賛辞である。この訴訟が、そして新首相の決断がいかに注目されていたのかが如実に知れる。政治に全く無関心だった人々の素直な声は無知ではあるが、真っ直…

英断!

きょうは、ハンセン病訴訟で国が控訴を断念したというニュースに尽きる。予想していなかったが、歴史的な英断だと思う。国家権力の常識的対応としては控訴以外になかった筈だ。だからこそそれは小泉新総理にとってひとつの「踏絵」のように注目されていた。…

卯の花腐し

久方ぶりの雨。緊張した天の気が緩んだようにきょう未明から今尚降り続いている。自転車通勤には辛かったが一雨欲しかったのも確かだ。この頃の長雨を俳諧で「卯の花腐し」と言う。卯の花を腐らせる雨、の意というが万葉集を読み誤った後世の歌人の造語のよ…

いつものように・・・

久々に出勤。仕事仲間は良いものだ。過剰な同情もなくすぐに仕事のペースに私を乗せてくれる。いつものように仕事をしいつものように時間が過ぎてゆく。それが今の私の心身には最も効果のある「癒し」のように思う。日常を取り戻すには無理矢理にでも日常の…

明日から再び

床屋に行く。つい先日行ったばかりなのだが、スカッとして気分を一新したくなったのだ。床屋もいつもの店はやめて、新装開店した所にした。父へのお悔やみや思い出話に返事するのが億劫だからだ。訊いてくる方は初めてでも応える私は同じことを既に何百回と…

「観念」すべき齢?

父の急逝で慌しかった日々の疲れが今頃になって出始めた。昨日あたりから、生れて始めての腰痛である。通夜、告別式に喪主として弔問客に立礼し続けていたのが原因か?と思う。今までに経験したことのない痛みである。妹や弟が口を揃えて「それが歳というも…

愛しの猫たち、その後

父の死後、三匹の猫たちを心配してメールを下さる方が多い。「愛しの猫たち」の飼い主が私ではなく父であることを皆さん御存知だからである。現況を記しておく。約三歳のミー、約二歳のチコは父の死を理解していないように見える。父生前と変ることなくよく…

初夏

「きょうのイチロー」が楽しみである。きょうもヒットを打った、とニュースで聞くだけで安心する、ぐっすり眠れる。大魔神が締めてマリナーズが勝ったら更に言うことなし。夢見が良くなる、というものだ。これほどメジャーリーグのことが気になるのは初めて…

掲示板の賑わい

父の死後、私の創作はまだまだ以前のペースを取り戻していないが、有難いことに読者参加の掲示板は結構な賑わいである。御馴染み「青林檎」「Raindrop」は常連様が「銀河系」は大勢の未知の読者が盛り上げて下さっている。丁重なお悔やみをいち早く頂いた常…

葵祭、そして御懐妊

父が急逝して一週間余、ようやく静けさが戻って来た。今日は弔問客も親戚からの電話もなし。僅かだが、ぼんやりと何もしない時間をもつことができた。暫くのんびりして身体を労わりたい。会社は年休をとって休む。父が入院中もそうだったが、一段落してほっ…

広隆寺へ

今日も役所で大半の時間を奪われる。もう諦めているのでイラダチもムカツキもない。その余りに悠長な時間の流れにも慣れてきたようだ。気分転換にと、すぐ傍の広隆寺を覗いてみる。国宝第1号、あの弥勒菩薩像で高名な寺だ。新緑が美しい。修学旅行の生徒た…

母の日

午前に弟夫婦が、午後から甥が御参りに来る。親戚の弔問には気疲れするが兄弟や若者は気安くて良い。形式ばらなくて済む。悲しみを共有し、淋しさを紛らわせてくれる。しかし、彼らにも彼ら自身の生活がある。みんな帰ってしまえば、猫三匹と私一人の夜がま…

既に真夏の日差し

爆睡するつもりが午前八時に起こされる。「香典を預かっているから、これから行く・・」と親戚の電話。同様のものが続けて数件。まさに、人が死ぬとは電話がかかってくる事、である。文句も言ってられないのでしぶしぶ起床。当分、安眠は望めそうにないと覚…

夏めく

役所や銀行を行ったり来たり。死亡診断書、除籍謄本、同意書などなど普段、縁のない書類に振り回される。ほとほと疲れた。世帯主の死だけに、発生する権利、義務が多い。もっと簡素化できないのか。ネット社会の住人には余りにも不合理で、遅すぎることが多…

再び今日から・・・

通夜、本葬を済ませて先ずは一段落したところである。疲れた。人一人送るのは大変なこととよく知っているつもりだったが喪主の苦労は想像以上だった。これからも法要を取り仕切ってゆかねばならない。相続のこともある。そしてまた三匹の猫たちと私一人の暮…

父、急逝

今日午前、父が急逝致しましたので、暫く休ませて頂きます。 田畑益弘

モラルハザードには・・・

パキラとユッカの苗木を買ってくる。どちらも観葉である。昨年は多くの花樹を毟られたり折られたりしたので今年は完全防御体制である。それでも侵入して悪さをはたらくようなら今度は絶対に許さない。不届き者がどこのどいつか、大体見当はついている。警察…

春逝く

この日記を書き始めて一年と三ヶ月、アクセスをカウントし始めて十一ヶ月になる。現在、9997アカウントだった。言いたい放題のこんな雑文をよくこれだけの方々が読んで下さったものだと正直、驚いている。まことに有難いことである。心より御礼申し上げ…

呆れた!

去年の黄金週間は少年のバス乗っ取りが世を震撼させた。今年は全国各地で刺殺事件が連鎖反応のように頻発している。連休の開放感がドロップアウトには逆に大きな重圧、鋭い疎外感となるのか?・・・そんなことを考えていたら今度はなんと某国の某氏が入管法…

憲法記念日

憲法記念日。毎年大型連休に埋没してただの休日に成り下がって久しい。憲法の意義も意味も国民の意識から遠く薄くなってゆくばかりだが小泉政権の発足でその憲法の改正が俄かに現実味を帯びて来た。今のところ「首相公選制」を軸とした論議ばかりが目立って…

人間的魅力

早朝から雨。今もかなり強い風雨である。そしてこの時季としては異様に寒い。現在ヒーターをつけている。既に青葉若葉の季節なのにどうしたことだろう?さてBBS「銀河系」は昨日につづいて盛況である。時の総理大臣にもの申すという堅いテーマにこれほど気安…

五月来る

テーマ別BBS「銀河系」への御寄稿が急増している。これも「小泉人気」の一端か?と思う。しかし、残念なことだが今日は三件削除させて頂いた。一件は書かれた御本人から削除依頼があったため。後二件は私の判断によるものだ。出来得る限り削除権は行使しない…