爆睡するつもりが午前八時に起こされる。
「香典を預かっているから、これから行く・・」と
親戚の電話。同様のものが続けて数件。
まさに、人が死ぬとは電話がかかってくる事、である。
文句も言ってられないのでしぶしぶ起床。
当分、安眠は望めそうにないと覚悟した。
慣習とは云え、もう少し何とかならないのか?としみじみ思う。
お金のことは何とでもなるが
遺された者の身がもたない。
「お疲れ出されませんように・・・」という
お悔やみの最後の決まり文句が余りにも虚しい。
日中は真夏を思わせる暑さ。
しかし、少し冷房を入れると冷えすぎる。
まさに薄暑。夜気が快い。
夏めくや庭土昼の日をはじき 星野立子