益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨晴 梅雨晴間 五月晴

自選句。梅雨晴のイノダコーヒのテラス席 益弘

薔薇 さうび 花ばら 紅薔薇 白薔薇 薔薇園 薔薇垣

自選句。美しき独断薔薇は崩れけり 益弘

雷 神鳴 いかづち はたた神 鳴神 雷鳴 落雷 遠雷 軽雷 日雷 虚雷 雷雨

自選句。夜の雷や女に別の貌がある 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ 3

自選句。うつぶせに臥てゐる女明易し 益弘

木下闇 木の下闇 下闇 青葉闇 木暮 木暮る 木暗し

自選句。この下闇を祇王寺と云ふべかり 益弘

蝮 蝮蛇 赤蝮 蝮捕 蝮酒

自選句。蝮酒むかしの父は恐かりき 益弘

冷酒 冷し酒

自選句。身の内の鬼を宥むる冷し酒 益弘

夏の月 月涼し 梅雨の月

自選句。夏月やふわりと豆腐沈みたる 益弘

蜥蜴 青蜥蜴 瑠璃蜥蜴 縞蜥蜴

自選句。とある日の仏足石に蜥蜴の尾 益弘

茂 茂る 茂み 茂し 茂り葉

自選句。落柿舎の柿より茂り始まりぬ 益弘

蕗 蕗の葉 蕗の広葉 蕗畑 伽羅蕗 秋田蕗

自選句。蕗を煮て町家の奥の暗きかな 益弘

涼し 朝涼 夕涼 晩涼 夜涼 涼気 涼風 水涼し 庭涼し 鐘涼し 2

自選句。高瀬川あくまで浅し灯涼し 益弘

夏座敷

自選句。真向ひに如意ヶ岳据う夏座敷 益弘

川床 床 床涼み 納涼川床 川床座敷 川床料理 貴船川床

自選句。三条も四条も見えて川床涼し 益弘

青嵐 夏嵐 風青し

自選句。風青し杜の都のスタジアム 益弘

打水 水打つ 水撒く

自選句。水打つて抜かりなかりぬ祇園町 益弘

葵祭 賀茂祭 北祭 懸葵 賀茂葵 双葉葵 葵鬘 諸鬘

自選句。かげろふの中へ去にゆく賀茂祭 益弘

涼し 朝涼 夕涼 晩涼 夜涼 涼気 涼風 水涼し 庭涼し 鐘涼し

自選句。すゞしさや死ねば原子になる話 益弘

滝 瀑布 飛瀑 滝壺 滝しぶき 滝風 滝道 夫婦滝 男滝 女滝 滝見 滝見茶屋

自選句。滝となり又滝となり又滝と 益弘

金魚 和金 琉金 出目金 蘭鋳 獅子頭 金魚田

自選句。かりそめの水に金魚の一世かな 益弘

蛇 くちなは ながむし 青大将 山楝蛇

自選句。風聞の蛇がだんだん大きくなる 益弘

泉 泉川 草泉

自選句。嶮にして泉へつゞくけもの道 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ 2

自選句。短夜の逢瀬のための時刻表 益弘

短夜 明易し 明早し 明急ぐ

自選句。短夜や忘れてゆきし耳飾り 益弘

紙魚 衣魚 きらら 雲母虫

自選句。永らへよ『ゲバラ日記』のきららむし 益弘

蝸牛 かたつむり ででむし でんでんむし

自選句。病人の目に蝸虫の迅さかな 益弘

こどもの日

自選句。まつすぐに大人を見る瞳こどもの日 益弘

サングラス

自選句。ハーバーに風を見てゐるサングラス 益弘

憲法記念日

自選句。渋滞のたゞなか憲法記念日よ 益弘

葉桜 花は葉に

自選句。葉桜やサンドウィッチですます昼 益弘