益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ごきぶり 油虫 御器齧

自選句。人類の滅びし星のゴキカブリ 益弘

五月闇 梅雨の闇 梅雨闇 夏闇

自選句。知恩院に七不思議あり五月闇 益弘

葛切

自選句。葛切や祇園の燈しうつくしき 益弘

溽暑

自選句。百の豚百の鼻ある溽暑かな 益弘

川蜻蛉 おはぐろとんぼ おはぐろ かねつけ蜻蛉

自選句。故郷の先づはおはぐろとんぼかな 益弘

夏の蝶 夏蝶 梅雨の蝶 揚羽蝶 烏蝶

自選句。清水の舞台より翔つ夏の蝶 益弘

メロン 西洋メロン マスクメロン

自選句。メロン切る女将のけふの機嫌かな 益弘

夕立 ゆだち よだち 白雨 驟雨 夕立晴 夕立雲

自選句。夕立を過ごす碧眼本能寺 益弘

紫陽花 四葩 七変化

自選句。七曜の早くもめぐる四葩かな 益弘

沙羅の花 夏椿 あからぎ さるなめ 姫沙羅 

自選句。女人より泊めぬ禅林沙羅の花 益弘

梅雨 黴雨 荒梅雨 男梅雨 女梅雨 長梅雨 梅雨湿り 走り梅雨 戻り梅雨 青梅雨 梅雨の月 梅雨の星 梅雨雲 梅雨の雷 梅雨夕焼 2

自選句。ハチ公はとはの忠犬梅雨滂沱 益弘

梅雨 黴雨 荒梅雨 男梅雨 女梅雨 長梅雨 梅雨湿り 走り梅雨 戻り梅雨 青梅雨 梅雨の月 梅雨の星 梅雨雲 梅雨の雷 梅雨夕焼 

自選句。キームンの香りの向う梅雨の街 益弘

焼酎 麦焼酎 甘藷焼酎 蕎麦焼酎 泡盛

自選句。泡盛にたくましきかな島野菜 益弘

プール プールサイド プール開き プール熱

自選句。プール蒼く静かに世界記録生む 益弘

父の日

自選句。父の日の父さりげなく旅にあり 益弘

蟻 山蟻 大蟻 黒蟻 赤蟻 蟻の道 蟻の列 蟻の門渡り 蟻の塔 蟻の巣 蟻塚 2

自選句。書くこともなしと書く日記夜の蟻 益弘

蟻 山蟻 大蟻 黒蟻 赤蟻 蟻の道 蟻の列 蟻の門渡り 蟻の塔 蟻の巣 蟻塚

自選句。パルテノン神殿さして蟻の列 益弘

風鈴 江戸風鈴 南部風鈴 貝風鈴 風鈴売

自選句。臨終ののち風鈴の鳴つてをり 益弘

ハンカチ ハンカチーフ 汗拭ひ 汗ふき 汗手拭

自選句。美しき距離ハンカチのなほ振られ 益弘

日射病 熱射病 熱中症 霍乱

自選句。金閣の金を見すぎし霍乱か 益弘

祭 夏祭 祭囃子 祭太鼓 祭笛 祭獅子 祭提灯 祭髪 祭衣 宵宮 宵祭 本祭 山車 神輿 渡御 御旅所 祭舟

自選句。夏祭をとこに風の立ちにけり 益弘

毛虫 毛虫焼く

自選句。見てしまひぬ毛虫の一つ二つ百 益弘

暑し 暑さ 暑

自選句。化粧ふれば舞妓は暑さ忘じけり 益弘

鮎 年魚 香魚 囮鮎 鮎釣 鮎の宿

自選句。鮎食うて六腑に香る貴船川 益弘

空梅雨 旱梅雨 涸梅雨

自選句。空梅雨か首を反らせる陶の亀 益弘

金魚 和金 琉金 出目金 蘭鋳 獅子頭 金魚田 2

自選句。水更へて金魚に鳴らすモーツァルト 益弘

網戸 網障子 網窓

自選句。網戸よりわたしの不在わが覗く 益弘

鵜飼 鵜匠 鵜舟 鵜籠 荒鵜 疲鵜 鵜篝 鵜縄

自選句。鵜籠へとみづから入りて鵜の帰る 益弘

朝焼 朝焼雲

自選句。朝焼褪せ高層街衢起動する 益弘

夕焼 ゆやけ 夕焼雲 夕焼空 瀬戸夕焼

自選句。いつよりを晩年と云ふ夕焼川 益弘