益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

夏近し 夏隣

自選句。 お通しの酢の物の香や夏近し 益弘

行く春 逝く春 春行く 春尽く

自選句。 ゆく春の渚にのこす砂の城 益弘

春惜しむ 惜春 三月尽 弥生尽 四月尽

自選句。 鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘

蝶 蝶々 胡蝶 蝶生る 初蝶 白蝶 黄蝶 紋白蝶 蜆蝶 蝶の昼

自選句。 蝶博士蝶を愛して娶らざる 益弘

春風 春の風

自選句。 春風やたまさかに買ふ時刻表 益弘

若鮎 小鮎 鮎の子 上り鮎 鮎のぼる

自選句。 滾ちつつ一期の鮎を上らしむ 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜

自選句。 USBメモリにしまふ櫻かな 益弘

踏青 青き踏む

自選句。 青踏むや寺山修司ポケットに 益弘

ライラック リラの花 リラ冷え

自選句。 鄙よりも都会は淋しリラの花 益弘

落花 散る桜 花吹雪 花散る 飛花 花屑 花の塵 花筏

自選句。 花散るや星の瞬きしきりなる 益弘

燕 つばくろ つばくら つばくらめ 乙鳥 玄鳥 初燕 飛燕 朝燕 夕燕 燕来る

自選句。 若すぎる死やつばくろの翻り 益弘

柳 枝垂柳 糸柳 青柳 若柳

自選句。 青柳や舞妓に出逢ふ小橋の上 益弘

都踊

自選句。 都をどり丈高き妓もふえにけり 益弘

石鹸玉

自選句。 石鹸玉午後のまろび寝つゞきをり 益弘

八重桜

自選句。 ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘

残花

自選句。 忌中より忌明淋しき残花かな 益弘

遅桜 御室桜

自選句。 根元より御室櫻の盛りかな 益弘

落花 散る桜 花吹雪 花散る 飛花 花屑 花の塵 花筏

自選句。 母が逝きすぐ父が逝く花筏 益弘

落花 散る桜 花吹雪 花散る 飛花 花屑 花の塵 花筏

自選句。 一切を水の見てゐし落花かな 益弘

春愁 春愁ひ 春愁ふ

自選句。 カーテンの色変へてみる春愁ひ 益弘

春深し 春更く 春闌く

自選句。 草色のもの草に棲み春深し 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜

自選句。 醍醐水醸して匂ふさくらかな 益弘

朧 草朧 鐘朧 影朧 朧月 月朧 朧月夜 朧夜

自選句。 ひとすぢの朧となりて高瀬川 益弘

花の昼

自選句。 ほつこりとして鍵善に花の昼 益弘

山桜

自選句。 来てみれば果して散れる山桜 益弘

花疲れ

自選句。 コンピュータ・ルームに癒えし花疲れ 益弘

春深し 春更く 春闌く

自選句。 吟行の一人はぐるゝ春深く 益弘

花 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花人 花盗人

自選句。 花人の中に亡き人ゐるやうで 益弘

花 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花人 花盗人

自選句。 花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘

花 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花人 花盗人

自選句。 一力に停まるハイヤー花の雨 益弘