益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

夏の海 夏の浜 夏の波 夏怒濤  夏の岬 青岬

自選句。 眼下夏海あをあをと魔が誘ふ 益弘

誘蛾灯

自選句。 情死とふ古き死に方誘蛾灯 益弘

昼寝 昼寝覚 午睡 三尺寝

自選句。 昼寝覚ガリレオ温度計ふわり 益弘

花火 打揚花火 揚花火 仕掛花火 手花火 線香花火 鼠花火 遠花火 昼花火 花火舟 花火見 花火師

自選句。 遠花火この世の隅に我一人か 益弘

日射病 熱中症 霍乱

自選句。 金閣の金を見すぎし霍乱か 益弘

蛇 くちなは ながむし 青大将 縞蛇 烏蛇 山楝蛇 赤楝蛇

自選句。 自転車で行けるだけ行き蛇捨つる 益弘

花火 打揚花火 揚花火 仕掛花火 手花火 線香花火 鼠花火 遠花火 昼花火 花火舟 花火見 花火師

自選句。 手花火の向う三軒ひとりつ子 益弘

プール プールサイド プール病

自選句。 プール蒼く静かに世界記録生む 益弘

片蔭 日陰 夏陰 片かげり

自選句。 片蔭へ片蔭へ年取りにけり 益弘

熱帯夜

自選句。 熱帯夜草木もねむる丑三か 益弘

草笛 麦笛

自選句。 学校に来ぬ子草笛上手なり 益弘

海月 水母 鰹の烏帽子

自選句。 新宿を海と思へばくらげかな 益弘

紫陽花 四葩 七変化

自選句。 あぢさゐや傘相ふれて相しらず 益弘

緑蔭 翠蔭

自選句。 緑蔭や二人ときどきものを言ふ 益弘

泳ぎ 水泳 水練 遊泳 遠泳 競泳 クロール 平泳ぎ 背泳ぎ バタフライ 立泳ぎ 飛び込み 浮輪

自選句。 いちづに空青く背泳孤独なり 益弘

白夜

自選句。 街娼の眸のあをあをと白夜かな 益弘

百足

自選句。 百足死し遅れて百の足が死す 益弘

御来迎 御来光 円虹

自選句。 御来光待つ二杯目の濃き珈琲 益弘

花氷 氷柱 氷彫刻

自選句。 千人の千のまなざし花氷 益弘

涼し 朝涼 夕涼 晩涼 夜涼 涼風 涼気 水涼し 庭涼し 鐘涼し

自選句。 涼しさの譬へば窓のある封書 益弘

夏の月 月涼し 梅雨の月

自選句。 夏月やふわりと豆腐沈みたる 益弘

風死す

自選句。 黙祷の一分間を風死せり 益弘

螢 源氏螢 平家螢 螢合戦 螢火 初螢 恋螢

自選句。 掻い抱けば仄と蛍のにほひせり 益弘

玉虫 吉丁虫

自選句。 玉虫や形見も減りし桐箪笥 益弘

梅雨 黴雨 走り梅雨 青梅雨 荒梅雨 梅雨空 梅雨雲 梅雨前線 男梅雨 長梅雨 迎へ梅雨 送り梅雨 戻り梅雨 梅雨湿り 梅雨夕焼

自選句。 ハチ公はとはの忠犬梅雨滂沱 益弘

五月闇 梅雨の闇 夏の闇

自選句。 学校に七不思議あり五月闇 益弘

六月

自選句。 六月の樟の香の雨降りにけり 益弘

涼し 朝涼 夕涼 晩涼 夜涼 涼風 涼気 水涼し 庭涼し 鐘涼し

自選句。 涼しさや水にまぎれし水くらげ 益弘

木下闇 木の下闇 下闇 青葉闇

自然句。 法然院さまの下闇長居して 益弘

端居 夕端居

自選句。 母逝きて父の端居の永くなり 益弘