益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

春 陽春 芳春 三春 九春

自選句。 ブタ落ちて黄河の春を泳ぎけり 益弘

猫の子 子猫 猫の親 猫生まる

自選句。 仏飯を喰ふ捨仔猫喰へばよし 益弘

百千鳥

自選句。 白杖は道たがへざり百千鳥 益弘

鳥雲に入る 鳥雲に

自選句。 少年の日のローマ字日記鳥雲に 益弘

春寒 春寒し 寒き春 料峭

自選句。 料峭や紙の葬花の紙の音 益弘

風船 ゴム風船 紙風船 風船売

自選句。 風船が逃げるシンデレラ城の上 益弘

蜃気楼 海市 山市 蜃楼

自選句。 抱擁のあなたに海市崩れ初む 益弘

春の風邪

自選句。 リモコンがいくつもあつて春の風邪 益弘

春の雪 春雪 淡雪 牡丹雪 春吹雪 沫雪

自選句。 春雪霏々と鬼はまだそこにをる 益弘

春の風邪

自選句。 ひそかなる逢瀬の後の春の風邪 益弘

春燈 春灯 春の灯 春ともし 春の燭

自選句。 春燈のともりて昏らき先斗町 益弘

春泥 春の泥

自選句。 春泥の径の果てなる縁切寺 益弘

鳥雲に入る 鳥雲に

自選句。 鳥雲に時差の向うの子をおもふ 益弘

春の夢

自選句。 亡き数のひとを娶りし春の夢 益弘

蝌蚪 蛙子 蛙の子 お玉杓子 蛙生まる 蝌蚪生まる 蝌蚪の紐 数珠子

自選句。 蝌蚪に手が出てもう魚にはなれぬ 益弘

佐保姫

自選句。 佐保姫の覚めて奏づる深山川 益弘

猫の恋 恋猫 猫交る うかれ猫 猫の夫 猫の妻 春の猫 孕猫

自選句。 屋根づたひ何処へも行けて恋の猫 益弘

鳥雲に入る 鳥雲に

自選句。 少年の日のローマ字日記鳥雲に 益弘

猫の子 子猫 猫の親 猫生まる

自選句。 眼が合ひて忽ち有縁捨仔猫 益弘

春暁 春曙 春の朝

自選句。 春はあけぼの珈琲はアメリカン 益弘

春の風邪

自選句。 いくさ経し不死身の人の春の風邪 益弘

流氷 流氷期 氷流る 海明

自選句。 流氷の天も動いてをりにけり 益弘

立春 春立つ 春来る 立春大吉

自選句。 がうがうと篁鳴らし春立ちぬ 益弘

追儺 鬼やらひ なやらひ 豆撒 豆打 鬼打豆 鬼は外 福は内 年男 年の豆

自選句。 やらはれし鬼見失ふ人の渦 益弘

梅 好文木 花の兄 春告草 野梅 紅梅 白梅 枝垂梅 盆梅 老梅 梅が香 梅林 梅園 梅月夜 梅日和 梅二月 梅の宿

自選句。 撫で牛は石のつめたさ梅白し 益弘

二月

自選句。 切結ぶ竹の音聴く風二月 益弘

冬終る 冬尽く 冬の果 冬の名残

自選句。 空席が一つ密かに冬去りぬ 益弘

冬の月 寒月 冬三日月 月冴ゆる 月氷る

自選句。 あたゝかき冬月なりし逢瀬かな 益弘

雪 六花 大雪 小雪 粉雪 細雪 小米雪 新雪 根雪 深雪 飛雪 雪明り 雪晴 深雪晴

自選句。 殲ぶとは踏むもののゐぬ雪のこと 益弘

日脚伸ぶ

自選句。 吊革にゆらりと日脚伸びてをり 益弘