益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鮟鱇鍋

自選句。東京に雪降る夜の鮟鱇鍋 益弘

春近し 春隣 春遠し 春いまだ 春まぢか 春遠からじ 3

自選句。鳥獣に春未だしき高山寺 益弘

兎 野兎 雪兎 白兎

自選句。月に出て越のうさぎは白兎 益弘

冬の蝶 冬蝶 凍蝶 2

自選句。冬の蝶とほくより来てとほく行く 益弘

雪 小雪 六花 粉雪 細雪 積雪 根雪 雪の声 雪月夜 雪景色 雪国 飛雪 雪明り 雪曇

自選句。美しき真顔に逢ひし雪の町 益弘

竈猫 灰猫 へつつひ猫 炬燵猫 かじけ猫

自選句。炬燵猫ときどき出でて美食せる 益弘

冬の月 寒月 冬三日月 月冴ゆる 月氷る

自選句。あたゝかき冬月なりし逢瀬かな 益弘

春近し 春隣 春遠し 春いまだ 春まぢか 春遠からじ 2

自選句。島の灯が真珠のごとし春隣 益弘

春近し 春隣 春遠し 春いまだ 春まぢか 春遠からじ

自選句。薄紙の中の京菓子春近し 益弘

山眠る 

自選句。山眠るふつと活断層のこと 益弘

日脚伸ぶ

自選句。吊革にゆらりと日脚伸びてをり 益弘

冬耕

自選句。冬耕の一人に遠き一人かな 益弘

春待つ 待春 2

自選句。待春の身をひるがへす近江鯉 益弘

北風 北風(きた) 北風(ならひ) 北颪 北吹く

自選句。北風や拳に固く無をにぎる 益弘

寒の水 寒九の水

自選句。六根に沁みとほりけり寒の水 益弘

冬凪 寒凪

自選句。冬凪いで猫日和とぞなりにける 益弘

風花 かぜはな かざばな 吹越 2

自選句。風花や舞妓のいそぐ祇園町 益弘

寒 寒の内 寒中 寒四郎 寒九 寒土用 2

自選句。妥協せじ寒の断崖見て立てる 益弘

成人の日

自選句。成人の日のまだ踏まぬ道の雪 益弘

御慶

自選句。ばつたりと南座まへの御慶かな 益弘

初霞 新霞

自選句。三十六峰みな名をもちて初霞 益弘

春待つ 待春

自選句。待春の一本脚にねむる鶴 益弘

冷たし 底冷 3

自選句。ロボットの犬撫でやれば冷たさよ 益弘

歌留多 歌がるた いろは歌留多 歌留多会

自選句。蝉丸も小町もとられ負け歌留多 益弘

寒紅 丑紅

自選句。寒紅や祇園は昏きところなる 益弘

寒 寒の内 寒中 寒四郎 寒九 寒土用

自選句。止まり木に女将とふたり寒の雨 益弘

書初 筆始 吉書 吉書始 試筆

自選句。遠景に如意ヶ岳据ゑ筆始 益弘

正月 お正月 蔭正月 祝月 元月

自選句。ひそやかに一歯喪ふお正月 益弘

恵方詣 恵方 吉方 恵方道 明の方

自選句。恵方へと魔物の金を持ち歩く 益弘

初詣 初参 初社 初御籤

自選句。相識らぬ幾万のかほ初まうで 益弘