益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の霧 冬霧

自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

冬鷗

自選句。オロシヤの舶を怖れず冬かもめ 益弘

焼鳥

自選句。つぐみ焼昭和もとほくなりにしよ 益弘

湯ざめ

自選句。レンズに土星蒼かりし湯冷めかな 益弘

冬の蝶 冬蝶 凍蝶

自選句。冬の蝶供華より供華へ翔びにけり 益弘

銀杏落葉

自選句。この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘

小春 小春日 小春日和 小六月

自選句。苺ジャム煮てゐる香り小春空 益弘

冬の星 寒星 凍星 寒昴 寒オリオン 寒北斗 冬北斗 冬銀河

自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘

冬帽子 冬帽

自選句。御仏のまへ冬帽子脱ぎたまへ 益弘

短日 日短 暮早し

自選句。たこ焼屋蛸を刻みて日短 益弘

冷たし 底冷

自選句。底冷の紫がかり比叡昏るゝ 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

自選句。女傘をとこが差して朝時雨 益弘

海鼠

自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

冬めく

自選句。マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘

狐火 狐の提灯

自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

室咲 室の花 

自選句。室花か造花か分かず精神科 益弘

冬晴 寒晴 冬日和 寒日和

自選句。蝶一つしまひ忘れし冬日和 益弘

屏風 金屏風 銀屏風 枕屏風

自選句。洛中は花の盛の屏風かな 益弘

おでん 関東煮 

自選句。もう一人詰めれば坐れおでん酒 益弘

立冬 冬立つ 冬来る 冬に入る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

火恋し

自選句。おもひだす女の体温火恋し 益弘

紅葉且つ散る

自選句。もみぢ且つ散りゐて祇王祇女の墓 益弘

冬近し 冬隣 冬を待つ 2

自選句。恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘

文化の日 明治節

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

鹿 牡鹿 牝鹿 鹿の声 神鹿 鹿笛

自選句。鳴く鹿に小糠雨降る宵も来ぬ 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しき数字なり 益弘