益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

金亀子 黄金虫 かなぶん ぶんぶん ぶんぶん虫

自選句。かなぶんになりてかの日へ帰りなむ 益弘

夏の燈 夏ともし 燈涼し

自選句。高瀬川あくまで浅し灯すゞし 益弘

螢狩 螢見 螢見物 螢舟

自選句。現し世をいつしかはづれ螢舟 益弘

暑し 暑さ 暑 暑き夜

自選句。化粧ふれば舞妓は暑さ忘じけり 益弘

蝸牛 ででむし でんでんむし まいまい

自選句。蝸虫のやをら逸れゆく憂世かな 益弘

青簾 簾 竹簾 葭簾 絵簾 古簾 軒簾 板簾 伊予簾

自選句。簾を垂れて祇園新橋灯しごろ 益弘

金魚玉 金魚鉢

自選句。金魚玉吊るして人の世の歪 益弘※歪=いびつ

端居 夕端居

自選句。長端居してポアンカレ予想など 益弘

梅雨晴 五月晴 梅雨晴間

自選句。梅雨晴のイノダコーヒのテラス席 益弘

浴衣 初浴衣 古浴衣 白浴衣 藍浴衣 染浴衣 踊浴衣 宿浴衣 湯帷子 浴衣掛

自選句。舞妓けふ暇の絞り浴衣かな 益弘

木下闇 木の下闇 下闇 青葉闇 木暮 木の晩 木暗し

自選句。この下闇を祇王寺と云ふべかり 益弘

梅雨 黴雨 青梅雨 荒梅雨 梅雨空 梅雨前線 長梅雨 走り梅雨 送り梅雨 戻り梅雨 2

自選句。ハチ公はとはの忠犬梅雨滂沱 益弘

虹 朝虹 夕虹 虹の輪 虹の橋 二重虹 2

自選句。朝虹失せ高層街衢起動する 益弘

父の日

自選句。父の日の父さりげなく旅にあり 益弘

糸蜻蛉 灯心蜻蛉 とうすみ蜻蛉 とうすみ

自選句。とうすみのゐるやさしさのやのかたち 益弘

扇風機

自選句。扇風機めし屋の壁に裕次郎 益弘

夏料理

自選句。夕網のものばかりとぞ夏料理 益弘

蚊遣火 蚊遣 蚊火 蚊取線香

自選句。容赦なく急ぎ去るもの蚊遣香 益弘

五月闇 梅雨の闇 梅雨闇 夏闇 2

自選句。学校に七不思議あり五月闇 益弘

紫陽花 四葩 七変化

自選句。七曜の早くもめぐる四葩かな 益弘

五月闇 梅雨の闇 梅雨闇 夏闇

自選句。梅雨闇や壜の中なる日本丸 益弘

梅雨 黴雨 青梅雨 荒梅雨 梅雨空 梅雨前線 長梅雨 走り梅雨 送り梅雨 戻り梅雨

自選句。キームンの香りの向う梅雨の街 益弘

夕立 ゆだち よだち 白雨 驟雨 夕立晴 夕立雲 2

自選句。夕立を過ごす碧眼本能寺 益弘

夏の夜 夜半の夏 夏の宵

自選句。水バーに水を味はふ夜半の夏 益弘

夏木立 夏木

自選句。人すわり犬もすわりて大夏木 益弘

溽暑

自選句。百の豚百の鼻ある溽暑かな 益弘

夕立 ゆだち よだち 白雨 驟雨 夕立晴 夕立雲

自選句。驟雨過ぐ箸の先なる箸休め 益弘

冷し酒 冷酒 2

自選句。身の内の鬼を宥むる冷し酒 益弘

玉虫 吉丁虫

自選句。玉虫や形見も減りし桐箪笥 益弘

夏の蝶 夏蝶 梅雨の蝶 揚羽蝶 烏蝶 おほむらさき

自選句。清水の舞台より翔つ夏の蝶 益弘