2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧
きょうの自選句。わけ入つて蚋に喰はるゝ山頭火 益弘
きょうの自選句。ピンぼけの夢ピンぼけの昼寝覚 益弘
きょうの自選句。平等に切らねばならぬメロンかな 益弘
きょうの自選句。真闇より無数なる火蛾還り来る 益弘
きょうの自選句。何者より山悉る山蟻の歩み 益弘
きょうの自選句。蛇這ひて毫も汚れぬ身をもてり 益弘
きょうの自選句。つれづれなるままに蝿を追うてをり 益弘
きょうの自選句。沖縄忌けさの卵に黄身二つ 益弘
きょうの自選句。まなうらに生きてをるなり殺めし蛇 益弘
きょうの自選句。吾が酌みてちちははの世の梅酒かな 益弘
きょうの自選句。滝となり又滝となり又滝と 益弘
きょうの自選句。蛍火のきのふは五つけふ二つ 益弘
きょうの自選句。七曜の早くもめぐる四葩かな 益弘
きょうの自選句。鮎食うぶきれいな雨の降る里に 益弘
きょうの自選句。水音の方へ歩むや大緑蔭 益弘
きょうの自選句。父遠く母なほとほく青葉木菟 益弘
きょうの自選句。蝦蟇出でて動かず弁慶をおもふ 益弘
きょうの自選句。鑑真像梅雨闇を聴きおはします 益弘
きょうの自選句。一服の向精神薬梅雨の蝶 益弘
きょうの自選句。亡父が云うてゐし父の日などいらん 益弘
きょうの自選句。御陵の前にて消ゆる道をしへ 益弘
きょうの自選句。銀閣に銀箔あらず落し文 益弘
きょうの自選句。蝙蝠や七堂伽藍真暗がり 益弘
きょうの自選句。山彦をまれびととして冷し酒 益弘※「まれびと」=客人、賓客。「まらうど」とも。
きょうの自選句。ハチ公はつひに忠犬梅雨滂沱 益弘※そろそろ入梅の頃なのだが、 今年はやたらと晴天の日が多い。 爽やかで良いが、梅雨がなくてもまた困る。 今年はどうなるのでしょうね。
きょうの自選句。身のうちを透るしほさゐ昼寝覚 益弘
きょうの自選句。漁火を数へてさびし冷し酒 益弘
きょうの自選句。記憶より細し母郷の夏の川 益弘
きょうの自選句。懐郷の如く箱庭見てゐたる 益弘
きょうの自選句。風青し杜の都のスタジアム 益弘