益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2012-01-01から1年間の記事一覧

除夜 年の夜 除夜の鐘

自選句。一服の紫煙のゆくへ除夜の星 益弘

掃納

自選句。大時計の内部の暗き掃納め 益弘

年の暮 歳暮 歳末 歳晩 年末 年の瀬 年の果 年暮る 年詰る 2

自選句。はんなりと年暮るゝかな祇園町 益弘

行く年 年行く 年逝く 年歩む 年流る 年送る

自選句。行く年の動く歩道を歩いてゐる 益弘

枯野 枯野原 枯原 枯野道 枯野宿 枯野星 枯野人 朽野 2

自選句。落日を一鳥よぎる枯野かな 益弘

顔見世 顔見勢

自選句。顔見世も千龝楽やゆりかもめ 益弘

枯野 枯野原 枯原 枯野道 枯野宿 枯野星 枯野人 朽野 

自選句。ひたすらに一點となる枯野人 益弘

年の暮 歳暮 歳末 歳晩 年末 年の瀬 年の果 年暮る 年詰る

自選句。年の瀬をやをら過りぬ霊柩車 益弘

天皇誕生日 天皇の日

自選句。昼酒に寿ぎて天皇誕生日 益弘

風邪 感冒 流行風邪 流感 鼻風邪 風邪声 風邪薬 風邪心地 風邪籠 風邪の神

自選句。休校の砂場に遊ぶ風邪の神 益弘

冬深し 真冬 2

自選句。みちのくの伏目のこけし冬深き 益弘

冬麗 冬うらら

自選句。冬麗のどこかにジャムを煮る香 益弘

冬鷗

自選句。オロシヤの舶を怖れず冬かもめ 益弘

酢茎

自選句。洛中の朝餉つましやすぐき漬 益弘

冬の水 水烟る 冬の泉 寒泉 2

自選句。冬の水泛かめる蠅の死んでゐず 益弘

冬の蠅 冬蠅 

自選句。冬の蠅存ふるとは咎に似て 益弘

冬深し 真冬

自選句。冬深し標本室の千の蝶 益弘

雪晴 深雪晴 雪後の天

自選句。自動車も静かなオブジェ深雪晴 益弘

蕪蒸

自選句。とりわけて女将の自慢かぶらむし 益弘

雪 六花 小雪 深雪 粉雪 根雪 細雪 雪の声 暮雪 雪月夜 雪景色 雪国 雪明り 雪曇 2

自選句。面白うなりさうな夜や京に雪 益弘

霜 霜の花 霜の声 霜晴 霜日和 霜凪 霜雫 大霜 深霜 強霜 朝霜 夜霜 青女

自選句。狛犬の阿吽の分かつ霜の花 益弘

クリスマス 降誕祭 聖樹 聖夜 聖夜劇 聖歌 聖菓 サンタクロース

自選句。クリスマスツリー角を曲れば裏社会 益弘

賀状書く

自選句。賀状書き了ふ皓々と月ありぬ 益弘

開戦記念日 開戦日 十二月八日

自選句。十二月八日未明の放屁かな 益弘

冷たし 底冷 2

自選句。底冷の底を奔りて蒼き川 益弘

冷たし 底冷

自選句。底冷の紫がかり比叡昏るる 益弘

冬の蝶 冬蝶 凍蝶

自選句。冬の蝶供華より供華へ翔びにけり 益弘

時雨 しぐるる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 村時雨 片時雨 北時雨 横時雨 時雨雲 時雨傘 3

自選句。ジョン・レノン思ひ出させてしぐれけり 益弘

水鳥 浮寝鳥

自選句。千年の古都の川音浮寝鳥 益弘

冬の波 冬浪 冬濤 寒濤 冬怒濤

自選句。あすのため冬の怒濤をいくつも見る 益弘