益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

天の川 銀河 銀漢 雲漢 天漢 河漢 星河 2

自選句。水バーに水を味はふ銀河かな 益弘

秋の暮 秋の夕

自選句。わらんべのうしろの正面秋の暮 益弘

濁り酒 どぶろく 濁酒

自選句。鬼がゐてうはばみがゐて濁酒かな 益弘

秋高し 天高し 空高し

自選句。まぼろしの竜よ麒麟よ天高き 益弘

相撲 角力 宮相撲 草相撲 秋場所 九月場所

自選句。花道や背なで泣きをる負すまふ 益弘

燕帰る 帰燕 秋燕 去ぬ燕 残る燕 2

自選句。然らばとふ男のことば秋燕 益弘

野分 野分だつ 野分後 夕野分 野分雲 野分晴

自選句。白鳥座研ぎ澄ましたる野分かな 益弘

秋の雲 秋雲 2

自選句。美しき数式はあり秋の雲 益弘

秋の雲 秋雲 

自選句。とほき日のとほき秋雲見てゐたり 益弘

松茸

自選句。久闊の京の松茸づくしかな 益弘

栗 山栗 柴栗 丹波栗 毬栗 笑栗 落栗 虚栗 焼栗 ゆで栗 栗山 栗拾

自選句。ひとつぶの栗の貫禄丹波かな 益弘

温め酒 ぬくめ酒

自選句。医のゆるす一合の酒温めむ 益弘

囮 囮番 囮守 囮籠

自選句。放たれし囮のとまる囮籠 益弘

秋の夕焼 秋夕焼

自選句。老犬が老人を曳く秋夕焼 益弘

竜田姫

自選句。ねもごろに紅を注しゐる竜田姫 益弘

雁渡し 青北風

自選句。雁渡し老婦が吹くと云へば吹く 益弘

竹の春 竹春 2

自選句。祇王寺の庭より昏れて竹の春 益弘

落鮎 下り鮎 秋の鮎 錆鮎 渋鮎 寂鮎 子持ち鮎

自選句。風の名もかはりて鮎は落ちゆけり 益弘

竹の春 竹春

自選句。竹春の門よりまゐる天龍寺 益弘

秋の声 秋声

自選句。銀閣に銀箔あらず秋のこゑ 益弘

小鳥 小鳥来る

自選句。くもりのち小鳥来てゐる金閣寺 益弘

野菊 野路菊 野紺菊 荒地野菊 嫁菜

自選句。水筒の番茶がうまし野菊晴 益弘

水澄む

自選句。水澄みて近江に富士のありにけり 益弘

凶作 不作 凶年

自選句。凶年をきれいな蝶の舞ふことよ 益弘

虫 虫の声 虫の音 虫すだく 虫時雨 虫の闇 昼の虫 残る虫 すがれ虫 虫籠 虫売

自選句。虫の夜のなかなか寝顔美人かな 益弘

零余子飯 ぬかご飯

自選句。父が炊き母に供ふる零余子飯 益弘

秋の夜 秋夜 秋の宵 夜半の秋

自選句。秋の夜の振子時計の振子音 益弘

葡萄 黒葡萄 葡萄園 葡萄棚 葡萄狩

自選句。地球まろく葡萄一粒づつまろし 益弘

九月

自選句。横浜の九月の沖を見て飽かず 益弘

燕帰る 帰燕 秋燕 去ぬ燕 残る燕

自選句。日時計の影鋭角に帰燕かな 益弘