2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。熱帯夜草木も眠る丑三つか 益弘
自選句。食はざりし魚と眼の合ふ冷蔵庫 益弘
自選句。つれづれに聖書読むなど避暑ホテル 益弘
自選句。夏の河ふぐり濡らして徒渡る 益弘
自選句。避暑の宿ピンポンばかりしてゐたる 益弘
自選句。華燭といふ一つの別れ花氷 益弘
自選句。手花火の向う三軒ひとりつ子 益弘
自選句。雨降れば雨を愉しむ籠枕 益弘
自選句。骨相といふかほのある大暑かな 益弘
自選句。らふそくの火が一つ百物語 益弘
自選句。遠花火あなたは別のことおもふ 益弘
自選句。チャウシェスク倒しし弾痕灼けてゐし 益弘
自選句。生きて死ぬそれだけのこと蝉時雨 益弘
自選句。けふの蝉かの日の蝉や忌を修す 益弘
自選句。鉾廻す男のきほひ佳かりける 益弘
自選句。清正の鎧も屏風祭かな 益弘
自選句。けふはまだ宵々山の嬉しさよ 益弘
自選句。地下出れば祇園囃子の最中なる 益弘
自選句。掛香や灯りて昏らき先斗町 益弘
自選句。夜の蟻をつまみて夜へ帰しけり 益弘
自選句。法然院さまの下闇長ゐして 益弘
自選句。胆試しすれちがひしは誰ならん 益弘
自選句。たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘
自選句。水打つて創業三百五十年 益弘
自選句。片蔭へ片蔭へ年とりにけり 益弘
自選句。炎天へふらんすの水買ひにゆく 益弘
自選句。また太き雨が降るなり鉾祭 益弘
自選句。刑務所のほとりに佇てる白日傘 益弘
自選句。供へある水に泛く火蛾死んでゐず 益弘
自選句。舞妓けふ暇の絞り浴衣かな 益弘