益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

海鼠

自選句。なにびとが初めに食ひし海鼠かな 益弘

河豚汁 ふぐと汁 ふぐちり てつちり ふぐ鍋

自選句。てつちりは好き大阪はきらひどす 益弘

冬めく

自選句。マキノより冬めいてくる湖西線 益弘

冬の霧 冬霧

自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

時雨 しぐるる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 2

自選句。ジョン・レノンおもひださせて時雨かな 益弘

小春 小春日 小春日和 小六月

自選句。うかうかと小春日和の暮れかゝる 益弘

雑炊 おじや

自選句。雑炊にお開きとなる六腑かな 益弘

一葉忌 樋口一葉忌

自選句。あを空に木の葉舞ひ初む一葉忌 益弘

枯蟷螂 蟷螂枯る

自選句。枯蟷螂なほ青眼に構へけり 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址の暗闇虎落笛 益弘

枯芝

自選句。枯芝に坐るこころを平衡に 益弘

冬の蝶 冬蝶 凍蝶

自選句。冬の蝶大きあを空残しけり 益弘

枯野 枯野原 枯野道 枯野人 3

自選句。一點となるために行く枯野かな 益弘

山眠る 眠る山

自選句。山眠るふつと活断層のこと 益弘

冬服 冬着 冬シャツ

自選句。光陰や冬の服より一名刺 益弘

冷たし 底冷

自選句。底冷の紫がかり比叡暮るゝ 益弘※比叡=ひえ

手袋 手套

自選句。手袋の右手喪ひて左手捨つ 益弘※右手=めて 左手=ゆんで

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

冬晴 冬日和 寒晴 寒日和

自選句。蝶一つしまひ忘れて冬日和 益弘

冬の園 枯園 冬の庭

自選句。冬の園機械に礼を云はれけり 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャのねむる冬紅葉 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

枯野 枯野原 枯野道 枯野人 2

自選句。測量士に出遇ひたるのみ大枯野 益弘

立冬 冬たつ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

屏風 金屏風 銀屏風 絵屏風 枕屏風

自選句。洛中は花の盛の屏風かな 益弘

霙 霙る

自選句。過去帳に水子が一人みぞれけり 益弘

枯野 枯野原 枯野道 枯野人

自選句。赤日を一鳥よぎる枯野かな 益弘

文化の日 明治節

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘※「鮑入り和風バーガー」のところに音数を合せて、読者のお好みの「・・・・・・バーガー」とすると、読者独自の「文化の日」の一句になります。「・・・鍋」「・・・弁当」でも代替できそうです。その際和洋折衷、和…

時雨 しぐるる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨

自選句。しぐるゝやむかし揚屋の細格子 益弘

十一月 神無月 神有月 小春 小六月 初霜月

自選句。11月1は淋しい数字なり 益弘