益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

年の夜 除夜 除夕

自選句。年の夜や祇園さんへと参るべう 益弘

河豚 ふぐと ふく 河豚汁 ふぐ鍋 てつちり

自選句。ふぐ買ひに姉三六角蛸錦 益弘

行く年 年逝く 年流る 年歩む 年送る

自選句。行く年の動く舗道を歩いてゐる 益弘

賀状書く

自選句。賀状書き了ふ皓々と月ありぬ 益弘

煮凝 煮凍

自選句。煮凝や町家の寒さ懐かしき 益弘

数へ日

自選句。数へ日をしづしづ過る霊柩車 益弘

クリスマス 聖夜 聖樹 聖菓 聖歌 降誕祭 2

自選句。大丸前けふもサンタクロースゐる 益弘

クリスマス 聖夜 聖樹 聖菓 聖歌 降誕祭

自選句。らふそくの科学聖夜の無神論 益弘

風花 かぜはな かざばな 吹越

自選句。風花やはんなりといふ京言葉 益弘

鮟鱇 鮟鱇鍋

自選句。鮟鱇の愚かな貌よ人に似て 益弘

風邪 風邪薬 風邪声 風邪心地 風邪の神 流行り風邪 2

自選句。休校の砂場に遊ぶ風邪の神 益弘

時雨 しぐる 夕時雨 片時雨 北山時雨 能登時雨 2

自選句。三条に大橋小橋しぐれ去る 益弘

鯨 勇魚 2

自選句。鯨見に行きたし翼あらば今 益弘

兎 白兎 雪兎 野兎 黒兎 兎汁

自選句。月に出て越のうさぎは白兎 益弘

裸木 枯木 枯木立 枯木道 枯木星 枯木山

自選句。裸にてまこと艶めく百日紅 益弘

山眠る 眠る山 2

自選句。三十六峰しめし合はせて眠るかな 益弘

年の暮 年の瀬 年の果 年暮るる 歳末 歳晩

自選句。へその緒を出して仕舞ひて年の暮 益弘

白鳥 スワン 鵠(くぐい) 大白鳥 黒鳥 2

自選句。近づいて白鳥の汚れ見てしまふ 益弘

狐火 鬼火 狐の提灯

自選句。狐火の汽車も停まらぬ國ありぬ 益弘

雪 大雪 小雪 深雪 雪明り 雪の宿 雪国 2

自選句。雪國を出てゆく太郎次郎かな 益弘

冬鴎

自選句。冬かもめオロシヤの舶動かざる 益弘

隙間風

自選句。すきま風しきり大政奉還の間 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

自選句。日向ぼこ鳩が歩いてをりにけり 益弘

十二月八日 開戦記念日 開戦日

自選句。十二月八日未明の放屁かな 益弘

おでん 関東煮

自選句。運命のせゐにしてゐるおでん酒 益弘

冬帽子 冬帽

自選句。御仏のまへ冬帽子脱ぎたまへ 益弘

鯨 勇魚

自選句。鯨見て酌めば旨しよゐなか酒 益弘

海鼠 酢海鼠 海鼠腸 2

自選句。何人が始めに喰ひし海鼠かな 益弘※何人=なんぴと

都鳥 ゆりかもめ

自選句。三条と四条が好きな都鳥 益弘

冬籠 雪籠 3

自選句。ユダのごと髭たくはへて冬籠 益弘