2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
きょうの自選句。蟻の列黒人霊歌聞こえくる 益弘
きょうの自選句。胆試しすれ違ひしは誰ならん 益弘
きょうの自選句。大阪の水の匂ひや夏の月 益弘
きょうの自選句。夏の雨天も一息入れにけり 益弘
きょうの自選句。炎天より熱きもの塗り道なほす 益弘
きょうの自選句。夕網のものばかりとぞ夏料理 益弘
きょうの自選句。背泳に雲は後れて蹤いてくる 益弘
きょうの自選句。青嶺より母郷の青嶺望み見る 益弘
きょうの自選句。車軸とふ雨が降るなり大夏野 益弘
きょうの自選句。葛切や祇園の燈し美しき 益弘
きょうの自選句。大丸の前で貰ひし団扇かな 益弘
きょうの自選句。いくたびも寄る同じ窓同じ梅雨 益弘
きょうの自選句。嶮にして泉へつゞくけもの道 益弘
きょうの自選句。父の日や後ろ姿の思ほゆる 益弘
きょうの自選句。夥しき蚋の彼方の明日かな 益弘
きょうの自選句。水着きる全き肉をうらやめる 益弘
きょうの自選句。鯖鮨や錦市場をとほるたび 益弘
きょうの自選句。出水して戻らざる亀太宰の忌 益弘
きょうの自選句。片蔭へ片蔭へ年とつてゆく 益弘
きょうの自選句。冷房の効きゐて壁に地獄図絵 益弘
きょうの自選句。冷房や街の音なく街うごく 益弘
きょうの自選句。螢火の今宵をとことをんなかな 益弘
きょうの自選句。楽浪の国のそよ風昼寝せむ 益弘※｢楽浪の(ささなみの)｣は｢大津｣｢志賀｣に掛かる枕詞｡琵琶湖南西部一帯を｢楽浪・ささなみ｣と云った｡※参考：楽浪郡出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』楽浪郡（らくろうぐん）は紀元前108年から…
きょうの自選句。夜の蟻も負ふうつしみの影法師 益弘
きょうの自選句。夏月やふはりと豆腐掬はるる 益弘
きょうの自選句。道をしへ母郷の道は忘れぬに 益弘
きょうの自選句。滾ちつつ一期の鮎を上らしむ 益弘
きょうの自選句。風聞の蛇がだんだん大きくなる 益弘
きょうの自選句。丑三つに何で醒めたる青螢 益弘
きょうの自選句。滝壺の恐ろしければ又覗く 益弘
