2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧
自選句。蝶一つたゞよふ千の無縁塚 益弘
自選句。切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘
自選句。ゆく春の渚にのこす砂の城 益弘
自選句。お通しの酢の物の香や夏近し 益弘
自選句。青柳や舞妓に出逢ふ巽橋 益弘
自選句。巽橋新橋柳青みけり 益弘
自選句。竹秋の門よりまゐる天龍寺 益弘
自選句。鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘
自選句。頬杖をつくランボーの春愁ひ 益弘
自選句。実朝の海へと迅し花筏 益弘
自選句。桜貝波は力を抜きにけり 益弘
自選句。しやぼん玉午後のまろび寝つゞきをり 益弘
自選句。若すぎる死やつばくろの翻り 益弘
自選句。母が逝きすぐ父が逝く花筏 益弘
自選句。ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘
自選句。かげろふの中へ消えゆく一人づつ 益弘
自選句。てふてふや北緯三十八度線 益弘
自選句。カーテンの色変へてみる春愁ひ 益弘
自選句。吟行の一人はぐるゝ春深く 益弘
自選句。草色のもの草に棲み春深し 益弘
自選句。一切を水の見てゐし落花かな 益弘
自選句。周恩来詩碑もしとゞに花の雨 益弘
自選句。都をどり丈高き妓もふえにけり 益弘
自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘
自選句。ほつこりとして鍵善に花の昼 益弘
自選句。コンピュータ・ルームに癒えし花疲れ 益弘
自選句。花人の中に亡き人ゐるやうで 益弘
自選句。 桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘
自選句。花咲いて祇園の夜空燃え易し 益弘
自選句。念々に我あたらしき櫻かな 益弘