益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

桜 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜 3

自選句。醍醐水醸して咲けるさくらかな 益弘

春愁 春愁ひ 春愁ふ

自選句。三面鏡に春愁のかほかほかほ 益弘

春風 春の風

自選句。春風やたまさかに買ふ時刻表 益弘

花冷 花の冷 3

自選句。花冷のつながつて出るティシューかな 益弘

水温む 温む水 2

自選句。フラミンゴシンメトリーに水温む 益弘

花 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花人 花盗人 2

自選句。校庭に花理科室にスケルトン 益弘

接木 芽接 根接 接木苗 接穂 砧木

自選句。接木して人生のどの辺りなる 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜 2

自選句。老人の眼のすぐ潤む櫻かな 益弘

桜 朝桜 夕桜 夜桜 老桜 里桜 楊貴妃桜 薄墨桜

自選句。言霊の駆けぬけてゆくさくらかな 益弘

花冷 花の冷 2

自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘

花冷 花の冷

自選句。まれびとを待つ花冷の京都駅 益弘

春分 中日

自選句。春分の泥濘んでゐる裏参道 益弘

東風 朝東風 夕東風 雲雀東風 鰆東風 梅東風 桜東風

自選句。東風さむき白梅町といふところ 益弘

春の夕焼 春夕焼

自選句。存分に歩きて春の夕焼かな 益弘

初桜

自選句。あをあをと潮満ちくる初桜 益弘

春眠 春睡 春の眠り 春眠し 2

自選句。春眠の空を游いでゐたりけり 益弘

春の月 春月 春月夜 春満月 春三日月

自選句。湯上りのかほを向けたる春満月 益弘

春の野 春野 はるぬ 春郊

自選句。天平の色となりゆくはるぬかな 益弘

春の夜 春夜 夜半の春 2

自選句。寝ねがてに須磨之巻など夜半の春 益弘

猫の恋 恋猫 猫交る うかれ猫 猫の夫 猫の妻 春の猫 孕猫 2

自選句。恋をはり猫に猫撫で声もどる 益弘

花 花盛り 花明り 花影 花時 花過ぎ 花朧 花の雨 花の山 花の昼 花の雲 花便り 花の宿 花月夜 花人 花盗人

自選句。北野より平野へ花をうかゞひに 益弘

春の宵 春宵 宵の春

自選句。春宵の家路をいそぐ理由なし 益弘

自選句。どの寺の鐘やおぼろの東山 益弘

春昼 春の昼

自選句。春昼の生八ツ橋を焼く香り 益弘

蛇穴を出づ 蛇出づ 蜥蜴出づ

自選句。蛇穴を出て松島の松のうへ 益弘

地虫穴を出づ 地虫出づ 蟻穴を出づ

自選句。蟻穴を出て信長の草履の上 益弘

水温む 温む水

自選句。水ぬるむ近江に富士のありにけり 益弘

母子草 ははこ 御行 ごぎやう 父子草

自選句。母子草母逝きてより目につきぬ 益弘

虻 花虻 牛虻

自選句。虻が来る己が羽音の後ろより 益弘

三月

自選句。三月の空を去るひと来たる人 益弘