益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夏近し 夏隣 夏隣る 近き夏

自選句。お通しの酢の物の香や夏近し 益弘

昭和の日

自選句。切株に知る木のよはひ昭和の日 益弘

ライラック リラ リラの花 紫丁香花

自選句。鄙よりも都会は淋しリラの花 益弘

自選句。 USBメモリにしまふ櫻かな 益弘

行く春 春逝く 春尽く 春の果

自選句。ゆく春の渚にのこす砂の城 益弘

春惜しむ 惜春

自選句。鳴き砂を鳴かせて春を惜しみけり 益弘

蝶 蝶々 白蝶 黄蝶 胡蝶 紋白蝶 蜆蝶 山蝶 初蝶 2

自選句。てふてふや北緯三十八度線 益弘

種物 物種 花種 種売 種袋 種物屋

自選句。花の種ミッキーマウスより貰ふ 益弘

菜種梅雨

自選句。酒見世の意外の混みや菜種梅雨 益弘

燕 つばくろ つばくら つばくらめ 乙鳥 玄鳥 初燕 飛燕 朝燕 夕燕 燕来る

自選句。口開けて口の数だけ燕の子 益弘

春愁 春愁ふ 春恨 春思 春かなし

自選句。カーテンの色変へてみる春愁ひ 益弘

残花 残桜 残る花 残る桜 名残の花

自選句。忌中より忌明淋しき残花かな 益弘

陽炎 糸遊 遊糸 野馬 陽焔 かぎろひ 陽炎燃ゆる 2

自選句。かげろふの道は昭和に繋がれる 益弘

柳 枝垂柳 糸柳 青柳 若柳

自選句。青柳や舞妓に出逢ふ小橋の上 益弘

花 花盛り 花の陰 花の雲 花明り 花の宿 花の寺 花の雨 6

自選句。ほつこりとして鍵善に花の昼 益弘

八重桜 牡丹桜

自選句。ひとづまと訪ぬる奈良の八重櫻 益弘

春眠 春睡 春の眠り 春眠し

自選句。春眠の空を游いでゐたりけり 益弘

花 花盛り 花の陰 花の雲 花明り 花の宿 花の寺 花の雨 5

自選句。板前はむかし美男子花の宿 益弘

蝶 蝶々 白蝶 黄蝶 胡蝶 紋白蝶 蜆蝶 山蝶 初蝶

自選句。蝶一つたゞよふ千の無縁塚 益弘

桜鯛 花見鯛 乗込鯛 鯛網

自選句。桜鯛紀淡海峡晴れ極む 益弘

遅桜 御室桜

自選句。根元より御室櫻の盛りかな 益弘

落花 花散る 散る花 花吹雪 桜吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏 2

自選句。母が逝きすぐ父が逝き花筏 益弘

春深し 春深む 春闌 春闌く 春更く

自選句。草色のもの草に棲み春深し 益弘

落花 花散る 散る花 花吹雪 桜吹雪 飛花 花屑 花の塵 花筏

自選句。念々に花のへ念々に花散る 益弘

都踊

自選句。京おどり明日は都をどりかな 益弘

山桜 吉野桜

自選句。来てみれば果して散れる山桜 益弘

花疲れ 花見疲れ

自選句。コンピュータ・ルームに癒えし花疲れ 益弘

花 花盛り 花の陰 花の雲 花明り 花の宿 花の寺 花の雨 4

自選句。周恩来詩碑もしとゞに花の雨 益弘

花 花盛り 花の陰 花の雲 花明り 花の宿 花の寺 花の雨 3

自選句。一力に停まるハイヤー花の雨 益弘

花冷 花の冷 2

自選句。あをあをと花冷の空ありにけり 益弘