益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

初雪 2 

きょうの自選句。初雪は水子のために降ると云ふ 益弘

初雪

きょうの自選句。夜雨そと初雪となる別れかな 益弘

短日 日短 暮早し

きょうの自選句。たこ焼屋蛸を刻みて日短 益弘

河豚汁 ふぐと汁 ふぐ鍋 ふぐちり てつちり 河豚の宿

きょうの自選句。てつちりは好き大阪は嫌ひどす 益弘

海鼠

きょうの自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

風邪 感冒 流感 風邪声 鼻風邪 風邪薬 風邪籠 風邪心地 風邪の神

きょうの自選句。休校の砂場に遊ぶ風邪の神 益弘

冬めく

きょうの自選句。マキノより冬めいてきぬ湖西線 益弘

勤労感謝の日 新嘗祭

きょうの自選句。止まり木にひとり勤労感謝の日 益弘

冷たし 底冷 2

きょうの自選句。底冷の紫がかり比叡昏るる 益弘

冷たし 底冷

きょうの自選句。底冷の底を奔りて蒼き川 益弘

冬晴 冬日和 寒晴 寒日和

きょうの自選句。蝶一つしまひ忘れし冬日和 益弘

枯野 枯野原 枯野道 枯野宿 枯野人 2

きょうの自選句。一點となるために行く枯野かな 益弘

虎落笛

きょうの自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘

日向ぼこ 日向ぼつこ 日向ぼこり

きょうの自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

銀杏落葉

きょうの自選句。この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘

凩 木枯

きょうの自選句。凩の刷き残したる星屑よ 益弘

冬の水

きょうの自選句。金閣と逆さ金閣冬の水 益弘

時雨 しぐる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 片時雨

きょうの自選句。三条に大橋小橋しぐれけり 益弘

枯野 枯野原 枯野道 枯野宿 枯野人

きょうの自選句。落日を一鳥よぎる枯野かな 益弘

冬の海 冬の浜

きょうの自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

冬の霧 冬霧

きょうの自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

冬紅葉

きょうの自選句。忠興とガラシャの眠る冬紅葉 益弘

立冬 冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

きょうの自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

冬眠

きょうの自選句。冬眠なき人類に鳴る目覚しよ 益弘

湯ざめ

きょうの自選句。レンズに土星蒼かりし湯ざめかな 益弘

神の留守

自選句。野の宮の竹うつくしき神の留守 益弘

山粧ふ

自選句。粧へる山ふところの荼毘の径 益弘

文化の日

自選句。鮑入り和風バーガー文化の日 益弘

冬隣

自選句。剥げさうな季寄せの表紙冬隣 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しい数字なり 益弘