益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の果 夏果つ 夏行く 夏逝く 夏終る 夏惜む

自選句。 夏惜むタクラマカンの石一つ 益弘

斑猫 道をしへ

自選句。 斑猫や京の終なるみささぎに 益弘

花火 打揚花火 揚花火 仕掛花火 手花火 線香花火 鼠花火 遠花火 昼花火 花火舟 花火見 花火師

自選句。 遠花火あなたは別のことおもふ 益弘

夏の果 夏果つ 夏終る 夏行く 夏逝く 夏惜しむ

自選句。 濤は己が重みに崩れ夏の果 益弘

晩夏 晩夏光

自選句。 ひきしほに汐木をかへす晩夏光 益弘

胆試し 百物語 お化け屋敷 怪談 幽霊

自選句。 らふそくの火が一つ百物語 益弘

炎天 炎気 炎天下

自選句。 炎天へふらんすの水買ひにゆく 益弘

炎昼 夏の昼

自選句。 炎昼の暗きに光る溶接面 益弘

灼く 灼熱 熱風 熱砂 炎熱 炎ゆ

自選句。 炎熱や歯並びの良きされかうべ 益弘

大暑

自選句。 骨相といふ貌のある大暑かな 益弘

灼く 灼熱 熱風 熱砂 炎熱 炎ゆ

自然句。 たゞ灼けて芹沢鴨の小さき墓 益弘

端居 夕端居

自選句。 すでに亡き星も耀ふ端居かな 益弘

胆試し 百物語 お化け屋敷 怪談 幽霊

自選句。 いうれいに訊ねてみたる落し物 益弘

端居 夕端居

自選句。 端居して宇宙に暮らす人おもふ 益弘

胆試し 百物語 お化け屋敷 怪談 幽霊

自選句。 胆試しすれちがひしは誰ならん 益弘

ハンモック

自選句。 腕時計外してひと日ハンモック 益弘

祇園会 祇園御霊会 祇園祭 山鉾 二階囃子 祇園囃子 鉾立 祇園山笠  鉾粽 宵山 屏風祭 鉾祭 鉾町 無言詣 弦召

自選句。 けふは未だ宵々山の嬉しさよ 益弘

蝮酒

自選句。 父怖し戸棚の奥の蝮酒 益弘

空蝉 蝉の殻

自選句。 空蝉の爪にちからの残りけり 益弘

七月

自選句。 七月の人をいざなふ無人島 益弘

端居 夕端居

自選句。 光年の星瞬ける端居かな 益弘

片蔭 日陰 夏陰 片かげり

自選句。 片蔭や昭和のにほふ古本屋 益弘

紫陽花 四葩 七変化

自選句。 あぢさゐの白にはじまる七七日 益弘

夏の海 夏の浜 夏の波 夏怒濤  夏の岬 青岬

自選句。 眼下夏海あをあをと魔が誘ふ 益弘

誘蛾灯

自選句。 情死とふ古き死に方誘蛾灯 益弘

昼寝 昼寝覚 午睡 三尺寝

自選句。 昼寝覚ガリレオ温度計ふわり 益弘

花火 打揚花火 揚花火 仕掛花火 手花火 線香花火 鼠花火 遠花火 昼花火 花火舟 花火見 花火師

自選句。 遠花火この世の隅に我一人か 益弘

日射病 熱中症 霍乱

自選句。 金閣の金を見すぎし霍乱か 益弘

蛇 くちなは ながむし 青大将 縞蛇 烏蛇 山楝蛇 赤楝蛇

自選句。 自転車で行けるだけ行き蛇捨つる 益弘

花火 打揚花火 揚花火 仕掛花火 手花火 線香花火 鼠花火 遠花火 昼花火 花火舟 花火見 花火師

自選句。 手花火の向う三軒ひとりつ子 益弘