益弘 この一句

俳人 田畑益弘のきょうの「この一句」

田畑益弘きょうの自選句「益弘 この一句」

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

おでん 関東煮 おでん屋 おでん酒

自選句。運命のせゐにしてゐるおでん酒 益弘

冬の星 冬銀河 寒星 凍星 荒星 寒昴 天狼 冬北斗 寒北斗 オリオン 星冴ゆる 

自選句。ソプラノの響きあまねく冬銀河 益弘

狐火 鬼火

自選句。狐火も座敷わらしもダムの底 益弘

冬の水 水烟る 冬の泉 寒泉

自選句。金閣と逆さ金閣冬の水 益弘

冬めく 

自選句。 マキノより冬めいて来ぬ湖西線 益弘

冬の海 冬の浜

自選句。冬海に真向ふ鬼の面つけて 益弘

雪 六花 小雪 深雪 粉雪 根雪 細雪 雪の声 暮雪 雪月夜 雪景色 雪国 雪明り 雪曇

自選句。雪國を出てゆく太郎次郎かな 益弘

室咲 室咲の花 室の花 室花  

自選句。迷宮に入るミステリー室の花 益弘

海鼠

自選句。なんぴとが始めに食ひし海鼠かな 益弘

短日 日短 日短し 暮早し 日つまる

自選句。たこ焼屋蛸を刻みて日短 益弘

屏風 金屏風 金屏 銀屏風 銀屏 絵屏風 枕屏風 腰屏風 屏風売 衝立

自選句。京を見て鳥の眼となる屏風かな 益弘

時雨 しぐるる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 村時雨 片時雨 北時雨 横時雨 時雨雲 時雨傘 2

自選句。女傘をとこが差して朝時雨 益弘

枯蟷螂 蟷螂枯る

自選句。枯蟷螂なほ正眼に構へけり 益弘

河豚汁 ふぐと汁 河豚鍋 てつちり 河豚ちり ふぐの宿

自選句。てつちりは好き大阪は嫌ひどす 益弘

冬 三冬 九冬 玄冬 玄帝 黒帝 冬帝 冬将軍

自選句。恋人の名前はふゆ子冬よ来よ 益弘

銀杏落葉

自選句。この路のみるみる銀杏落葉かな 益弘

虎落笛

自選句。本能寺址の暗闇もがり笛 益弘

小春 小春日 小春日和 小春空 小春風 小春凪 小六月

自選句。蝶一つしまひ忘れし小春かな 益弘

冬の霧 冬霧 煙霧 スモッグ

自選句。冬霧の底ひに響む五番街 益弘

時雨 しぐるる 朝時雨 夕時雨 小夜時雨 村時雨 片時雨 北時雨 横時雨 時雨雲 時雨傘

自選句。いみじくもしぐれて祇園灯し頃 益弘

日向ぼこ 日向ぼこり 日向ぼつこ

自選句。日向ぼこおなじ日向を鳩あるく 益弘

凩 木枯

自選句。凩の刷き残したる星屑よ 益弘

冬紅葉

自選句。忠興とガラシャの眠る冬紅葉 益弘

立冬 冬立つ 冬に入る 冬来る 今朝の冬

自選句。一葉の喪中欠礼冬に入る 益弘

秋惜しむ 惜しむ秋 惜秋 3

自選句。猫とゐてしみじみ秋を惜しみけり 益弘

冬支度 冬用意

自選句。季寄せの背繕ふことも冬支度 益弘

神の留守 留守の宮 留守詣 神の旅 神の旅立

自選句。一対の白狐に視られ神の留守 益弘

文化の日 明治節

自選句。切株に知る木のよはひ明治節 益弘

薄 芒 尾花 花芒 鬼芒 糸芒 芒野 芒原

自選句。月のなき夜もしろがねの芒かな 益弘

十一月

自選句。11月1は淋しき数字なり 益弘