憲法記念日

憲法記念日。
毎年大型連休に埋没して
ただの休日に成り下がって久しい。
憲法の意義も意味も国民の意識から
遠く薄くなってゆくばかりだが
小泉政権の発足でその憲法の改正が
俄かに現実味を帯びて来た。
今のところ「首相公選制」を軸とした
論議ばかりが目立っているが
改正すべき点は多々ある。
自衛権の問題も含めて現行憲法が施行当時
予見し得なかった現実の只中に我々は既に生きている。
急速に進展する情報化社会は
とうに憲法を置き去りにしている。

憲法は変えてはならない所与の条件ではない。
変えて行かねばならない原則である。
意識の覚醒と国民的議論の惹起を
新総理に期待している。

今日も肌寒い一日。
明日はようやく晴れて暖かくなるそうだ。

　憲法記念日裏町長屋見透しに　　石川桂郎