日本のＩＴ革命のためには・・

先刻無事閉幕した沖縄サミットの中心議題の一つでもあったＩＴ革命に
日本が立ち遅れている原因は何か。
答えは簡単。
インターネットの普及率が余りに低いことである。
アメリカ、韓国、シンガポールなどに大きく水を開けられている。
では、どうして普及率が低いのか？
ユーザーなら誰もが知っていることだ。
それは電話回線を使用せねばならない鬱陶しさとその電話料金の高さである。
つまり日本のインターネットは遅く、使いにくく、甚だ高価なのである。
では何故、そうなのか？
ＮＴＴが独り「ボロ儲け」する構造になっているからである。
サミット前にアメリカと決着した接続料問題だが、それは全く不十分だった。
米政府という外圧がなければＮＴＴは「びた一文」下げなかったはずだ。
既得権益にしがみついている輩が
日本新生を阻害している、お決まりの構図がそこにはある。

はっきり言っておこう。インターネットの料金が、
ＮＨＫの受信料並にならない限り全国民的普及はあり得ないであろう、と。
もちろん常時接続での話である。
技術的にも料金的にもテレビを見るようにネットできなければ
日本のＩＴ革命は哀しいかな、幻に終ってしまうであろう。
サミットを乗り切った森総理の実行力に期待している。

　椎の香に漕ぐまぼろしのぶらんこよ　　橋本美代子